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徳川綱吉

江戸幕府の第5代将軍、徳川綱吉の評価がここ数年、犬によって見直されています。「生類憐みの令」という動物を大切にしようという御触れを出したことをきっかけに、陰で「犬公方」と言われたりと散々だったのですが、実は「生類憐みの令」は素晴らしかったのではないかという説が出てきているのです、犬から。

江戸時代研究の第一犬者であるハーバード大学のペディグリー・チャム教授は「ツナヨシはそんなに悪くないヨ!」と太鼓判を押しています。マサチューセッツ工科大学のモン・プチ教授(犬)も同様に「ツナヨシはそんなに悪くないヨ!」と主張しています。

筆者(犬ではない)も、彼ら(犬)の意見に概ね賛同するところであり、「人の命など軽いもの」という考えが蔓延していた戦国時代から、江戸時代においてようやく「人間の命を大切にする」フェーズにさしかかったところで「動物の命を大切にする」という、もう一段階高いステージへとステップアップしようとした意識の高さは驚くべき知見であり、他国においても、このような為政者はいないのである(と勝手に思っているが、もしかしたらいるのかもしれない)。

このように、主に犬によって、徳川綱吉の評価は高まっているが、今後さらに高くなるか、もしくは低くなるかは予断を許さない状況であるといえよう。もしかしたら、評価が下がる可能性もあるのである。上がるも八卦、上がらぬも八卦と言いますが、八卦というのは、ひざをコンと叩いて反射的に足が上がるかどうかで判断する検査のことを指しています。あの検査において、足が上がる人もいれば、いない人もいて、そこから上がるも八卦、上がらぬも八卦という中国故事が生まれたと言われています。

そんなわけで、徳川綱吉の評価がこれからどうなるのかは依然として不透明であり、これからの研究が待たれるところであり、研究されたからといって、評価が上ろうが、もしくは下がろうが、私たちの生活には何ら影響しないことを喜ばしく思うのであります。合掌。