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読んで損する楽しいブログ

わたしと英語

高校1年の夏休み直後の英語の実力テストで18点という高得点を叩き出した私にとって、英語などというのは眼中にもない。

そもそも、フランス人は英語が大嫌いなのだ。つまり、私はフランス人だから英語が大嫌いなのである。英語など喋れるわけがないし、英語が使えなくても今まで人生80年近く生きてこられて日露戦争にも勝利した。それで十分なのだ。ギブミーチョコレートと言えば進駐軍がチョコレートを投げてきたことも今となってはよい思い出なのかもしれないし、そうではないかもしれない。とにかく、英語など知ったことではない。

高校1年の夏休み「The Apple Tree」という英語だけで書かれた本をぽんと渡されて、これを読んできなさいと言われたのである。日本語に訳すと「林檎の樹」、Wikipediaであらすじを読んでみたけど、これがまた日本語で書いてあるのにさっぱり理解できない。 

5月1日、大学を卒業したフランクとその友人ロバート・ガートンは、徒歩旅行の途中に、ナラコウム夫人の家に泊まる。そこで出会ったナラコウム夫人の姪であるミーガン・デイヴィットは、身なりこそみすぼらしいが、「百人に一人といない」と言われるほどの美人であった。そのようなミーガンにフランクは一目惚れする。

平安時代の藤原だらけのほうがまだ理解ができようもので、とにかくカタカナの名前がじょろじょろと出てくると、とたんに頭がこんがらがってわけがわからなくなる。日本人であるAKB48のメンバーすらちっとも覚えられないのだから、カタカナで書かれた外国人の名前など覚えられるわけがない。

しかも、この話は都会のボンボンが田舎の娘に手を出したものの、結局は田舎の娘を捨てて、自分は順風満帆な人生を謳歌し、26年後に田舎に行ったら手を出した田舎の娘が「私は捨てられたのだ。よよよ……」と悲しみのあまり自殺してしまっていたという、救いもへったくれもない、どうしようもない話で、とりあえず高校1年生の読む本ではなかったのである。

結局、この「ザ・アップル・ツリー」という本がトラウマとなり、いまだに私はフランス語はペラペラであるが、英語はちっとも話せないのです。合掌。

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