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『麒麟がくる』が大変おもしろい

今年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』が大変おもしろいのです。

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おもしろいといっても、 夢路いとし・喜味こいしの漫才のようなおもしろさではなく、じっくりと腰を据えて楽しむおもしろさといったらよいのでしょうか。明智光秀が主人公である以上、本能寺の変で信長を討ち、最後は三日天下で討たれてしまうのは必然ではあるのですが、いろいろと脚色がされているのもまたおもしろいのです。

タイトルが『麒麟がくる』である以上、途中で麒麟がくるはずなのです。バテレンの宣教師を通してキリンを3頭買い付けてきて、ジョン、トンキー、ワンリーと名付けて動物園の人気者になるものの、戦が佳境になるにつれて、もし逃げ出したら危ないという理由で信長の命令で処分されることになり、毒のじゃがいもを与えられるも食べず、エサを求めて明智光秀の前で芸をするジョン、トンキー、ワンリー。しかし、信長の命令に背くわけにはいかず、最後はキリンを餓死させてしまうのです。光秀は信長に「ジョン、トンキー、ワンリー、討死!」と報告をするも、慰めの言葉を口にしなかった信長に怒り、本能寺で信長を討つことになるかもしれないのです。

緒方直人が信長を演じた『信長 KING OF ZIPANGU』にも、いろいろと脚色があったのです。架空のキャラクターである加納随天のエピソードは、さっぱりわけがわかりません。

加納随天を演じた平幹二朗は、ドラマの後半期に失明した随天の気迫や異様さを表現するために、コンタクトレンズを片目に2枚ずつ入れて芝居をした。これは平本人のアイディアであったが、目の痛さは尋常ではなかったようで、過酷な撮影の連続になってしまったという。

マイケル富岡が明智光秀というのもなんじゃこりゃなのですが、最終的に不眠症に悩んだ末に本能寺の変を起こすというキテレツな展開となり、平幹二朗と一緒に緒方直人が燃えるという結末を誰が想像したでしょうか。『信長 KING OF ZIPANGU』は最初から最後まで観た初めての大河ドラマだけあって、やたらと印象に残っているのです。よかったですね。合掌。