ドン・キホーテで入浴剤を探していたときのことですが、その前に。ドン・キホーテって「ドン」と「キホーテ」の間に「・」が入るんです。「ドンキ・ホーテ」ではないのです。英語力をひけらかすようですが、「ドン・ペアレンツチルドレン」は親子丼、「ドン・ビーフ」が牛丼のことです。死からズンバすなわち「ドン・キホーテ」はキホーテ丼ということになります。「しからずんばすなわち」を変換したら「死からズンバすなわち」になるし、キホーテ丼も何のことだか、書いてて本気でわかりません。
点の位置はこの際どうでもよくて、入浴剤を探していたんです。そしたら、すごいの見つけたんです。
『バスロマン・ハローキティの香り』
老眼の人のために字を大きくしますね。
『バスロマン・ハローキティの香り』
いやいや。
ハローキティの香りですよ。人生そこそこ長く生きていますが、ハローキティの香りは嗅いだことがありません。キャラクターの香りってどういうことでしょう。
百歩ゆずって『バスロマン・三男の香り』ならわかりますよ、加齢臭だし。でも、そんな入浴剤イヤです。芯までポカポカ、スパイシーな加齢臭。余計にイヤです。
キティちゃんの香りというのは実に素晴らしいところを突いています。これが『バスロマン・綾瀬はるかの香り』だったら別の意味で問題です。わかりますか、この違い。キティちゃんだからこそ許されるのです、『バスロマン・◯◯◯◯の香り』というのは。いくら子どもに人気があるといっても『バスロマン・おしりたんていの香り』はダメでしょうし、『バスロマン・アンパンマンの香り』なんて浴室がパンとあんこの香りで満ち満ちするわけです。ダメでしょう。
しかし、この『バスロマン・ハローキティの香り』は、薄氷を踏むギリギリのところで商品化された奇跡の入浴剤なのです。
それはそうと、いったいどんな香りなのでしょう。ハローキティが大好きな人ならおわかりになると思いますが、ここはあえて書かずに皆さまのご想像におまかせすることに致します。
めっちょこ、いい香りですけどね。合掌。