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喜んで尻餅をつく

先日、「喜んで尻餅をつく」ということわざを初めて目にしました。ことわざなんて全部知っていると思っていたにも関わらず、知らないことわざがあるなんてびっくりしました。

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この「喜んで尻餅をつく」ですが、意味は「物事が成功して有頂天になり、失敗を招いてしまうことのたとえ」なんだとか。知らないというのは怖いもので、まさに文字通り「喜んで尻餅をつくことがある」という意味なのだと思ったのですが、それだと単なるマゾヒズムです。 

マゾヒズム(ドイツ語: Masochismus 英語: Masochism)または被虐性欲(ひぎゃくせいよく)とは、肉体的精神的苦痛を与えられたり、羞恥心や屈辱感を誘導されることによって性的快感を味わったり、そのような状況に自分が立たされることを想像することで性的興奮を得る性的嗜好の一つのタイプである。

よもや、幼稚園児が使うことわざかるたで「マゾヒストの存在」を教えるわけがありませんので私の間違いは明らかです。

とはいえ、この「喜んで尻餅をつく」ですが、私のような読み間違い、意味の間違った捉え方をする人はたくさんいるのではないかと思うのです。「喜びすぎて、そのせいで尻餅をつく」であればまだ意味がわかりやすいのですが、「喜んで尻餅をつく」だと言葉を省き過ぎなのではないかと思うのです。

わかりやすく伝えるというのは重要なことです。わかりにくければことわざ本来の持つ「教え」を伝えることができません。ことわざを出さずに直接「物事が成功しても有頂天になってはいけません」と言えば済む話を、わざわざことわざを使おうとすると「喜んで尻餅をつくということわざがあります。このことわざはマゾヒズムの存在を知らしめるためのことわざではなく、喜んで浮かれて、誤って尻餅をついてしまうことがあるので注意すべきである」と説明しなければならないのです。実に大変なことです。

意味がわからないからといって「尻餅」の部分を「ちんちん」に言い替えたらエラいことになるのは昨日ブログに書いたとおりです。合掌。