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言うはやすし、行うはかたし

「言うはやすし、行うはかたし」という言葉があります。

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みなさん、ご承知のとおり、やすしというのは横山やすしのことです。やすきよの漫才はめちゃくちゃおもしろかったので、今もお亡くなりになられたのが残念でなりません。 

しかし、そうなると「行うはかたし」の「かたし」って誰やねん?ということになります。もともとは横山かたしという芸人がいたのです。しかしながら、やたらと堅物で、カクカクしていて、どうにもこうにもおもしろくなかったので、芸人としては大成しませんでした。本当は横山やすし・かたしというコンビでデビューするはずだったのですが、うまくいかずに横山やすしは西川きよしとコンビを組んだ次第です。

横山かたしはその後、芸人を辞め、八王子のクラブで働きます。そこでも、大した働きもせず、クラブ人としては大成しませんでした。何をするにしても「ルールに沿って動く。ルール以外のことは決して行わない。」という堅物さが原因であろうともっぱらの噂です。

シチューを作っていて、煮込んでいる途中で横山かたしに「シチューを見ていてください」とお願いをすると、それはそれはじーーーーっっと見るのは見るのですが、アクが出ようと、吹きこぼれようと、ガスの火が消えようと、じーーーっっと見るだけなのです。戻ってきて、横山かたしに「何しているの!吹きこぼれているじゃない!」と文句を言ったところで、「私はシチューを見ていてくださいと言われたので見ていました!」と返してくるのです。

一事が万事、そんな調子ですから、八王子のクラブも辞めることになり、辞めるときも、健やかなるときも、愛を誓う相手もおらず、独身のまま、大阪に上京してくるのですが、これが人生の転機となります。

以上が横山かたしの物語ですが、「言うはやすし、行うはかたし」という言葉が最近は軽んじられているような気がしてなりません。SMSでいろいろ言うのは結構ですが、言葉に責任を持たねばなりません。SMSというのはショート・メッセージ・サービスのことです。合掌。