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シャバの空気はうまい!!

よく「シャバの空気はうまい!!」という言葉を耳にします。

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何らかの犯罪を犯し、裁判を受け、懲役以上の刑をくらい、真面目に服役し、そして刑期を終え、ようやく自由の身になれたときの一言こそ「シャバの空気はうまい!!」だと思うのですが、ここでひとつだけ疑問があります。

私は空気に味を感じたことがありません。甘いと感じたこともなければ、辛いと感じたこともありません。そもそも、味はどのような種類があるのかを調べたところ、このような記述が見つかりました。 

現在、基本味として認識されているものは、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つ。 生理学的にはこの5つが味覚として考えられ「五基本味」と呼ばれています。

とくに、うま味成分のL-グルタミン酸ナトリウムは戦前日本の科学者、池田菊苗が発見したことで有名です。刑務所から出所されてこられた方が「シャバの空気はうまい」と仰られている以上、シャバの空気にはうま味成分である L-グルタミン酸ナトリウムが含まれていると考えらられます。一方で、刑務所の空気にはL-グルタミン酸ナトリウムが含まれていないということにもなります。つまり、刑務所では、特殊な空調機によって空気中に含まれるL-グルタミン酸ナトリウムを除去している可能性があるのです。ただし、その特殊な空調機がどのようなものかは刑務所に入ったことがないため、私は確認ができません。

このように論理的に考えると、刑務所にいない私たちは常にL-グルタミン酸ナトリウムを空気中から摂取して慣れてしまっているため、シャバの空気のうま味を感じることができないという仮説を立てることができるのです。

服役期間が長い人ほど、空気中のL-グルタミン酸ナトリウムから遠ざかることになります。長い服役期間を終え、ようやくシャバに出てきたときに、刑務所内には存在しない空気中のL-グルタミン酸ナトリウムに晒されることにより「シャバの空気はうまい!!」と感じるのでしょう。まずは科学的な立証が望まれます。合掌。