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大阪で産まれた女や堺

歌謡曲にはけったいな曲がたくさんございまして、その中でも特にけったいなのが「大阪で産まれた女や堺」という歌詞の曲です。タイトルは忘れました。

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大阪で産まれた女というのは文字通り、大阪で産まれた女のことです。人間という指定はありませんが、よくよく考えると人間以外の女というのは大体「メス」という言い方をしますので、おそらく人間でしょう。

「このネコちゃん、女?」と聞いても「はぁ?」と言われるに決まっています。「アブラナのめしべとおしべが……」と子どもに説明するときでも「アブラナの女と男が……」と言うわけにはいきません。必然的に、大阪で産まれた女というのは人間の女性を指します。

『後宮小説』において、女大学が始まったときに角先生が「女性と男性の違い」を問うたシーンがあり、角先生が出した答えは「子宮があるかどうか」でした。そんなことは別にどうでもよいのですが、とにかく大阪で産まれた女というのは生物学上人間であり子宮を持つ生命体であると定義できます。

もうひとつ、これはきっちりと線を引くことができずに申し訳ないのですが、年齢もある程度、おそらく20歳以上ではないかと推測されます。

「この赤ちゃん、女?」と聞いても「はぁ?」と言われることが多いと思います。決して間違ってはいないのですが「この赤ちゃん、女の子?」と聞くのが正しいというか、しっくりきます。「女?」と聞くことに問題があったとしても「メス?」と聞いてはいけません。 「この赤ちゃん、メス?」と聞いた瞬間に親からぶん殴られます。

不思議なもので「メス猫」という言葉はありますが、「女人間」という言葉はないのです。「女猫」は、1983年12月公開の日本映画で、にっかつロマンポルノエロス大作なのですが、観たことがないのでここでの発言は控えます。

いろいろと話がそれましたが、大阪で産まれた女や堺というのは「AやB」という並列助詞を伴った表現で「大阪で産まれた女と堺」「大阪で産まれた女もしくは堺」つまり「大阪で産まれた女と堺の両方」「大阪で産まれた女のみ」「堺のみ」の3つの可能性があるのですが、日本語の曖昧さによって、「大阪で産まれた女や堺」という表現だけではどの可能性も否定できません。合掌。