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三本の矢

「三本の矢」という有名な故事があります。

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どっかの殿様が、3人の兄弟を前にして言いました。

「ここに1本の矢がある。これを折ってみよ。」

兄弟のうちの一人が「こんなものを折るのはたやすいことだ」と言い、矢をパキッと折りました。その様子をみて、殿様はこう言いました。

「では、2本の矢を一緒に折ってみよ。」

兄弟のうちの一人が「こんなものを折るのはたやすいことだ」と言い、矢をパキッと折りました。その様子をみて、殿様はこう言いました。

「では、3本の矢ではどうか。」

兄弟のうちの一人が「こんなものを折るのはたやすいことだ」と言い、矢をパキッと折りました。その様子をみて、殿様はこう言いました。

「では、100本の矢ではどうか。」

兄弟のうちの一人が「こんなものを折るのはたやすいことだ」と言い、矢をパキッと折りました。その様子をみて、殿様はこう言いました。

「ありったけの矢を持ってこい!」

殿様は城にある矢を全て持って来させました。しかし、兄弟のうちの一人が「こんなものを折るのはたやすいことだ」と言い、矢をパキッと折りました。

「殿、もう矢がございません!」

そして、タイミング悪く、敵が攻めてきました。矢がないので攻めてくる敵を追い払う術がありません。城はあっという間に攻略され、殿様、そして3人の兄弟は討死しました。

我が国の総理大臣が就任当初に、そしてここ最近またまた「3本の矢」で景気回復を!と息巻いてますが、たかだか「3本の矢」でどうにかなるものではありません。この故事から大切なことを読み解かねばなりませんが、残念ながら私は何が教訓なのかさっぱりわかりません。

アホに矢を渡してもいくらでも折ってしまうし、全部折ってしまったら敵が攻めてくるので、いらんことをせずに、すべきことをちゃんとすればよいということでしょうか。こんなふうに書くと、何となく皮肉っぽくなりますが、あんまりよく考えて書いているわけではありません。合掌。