ぐわぐわ団

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忸怩たる猛威

忸怩たる猛威、ふと思いついた言葉です。思いついたのはよいのですが、どこでどうやって使えばよいのかさっぱりわかりません。辞世の言葉にするにしても、その言葉を聞いた人が「なんのこっちゃ?」と思うだけで、さしたるインパクトを残すことはできないでしょう。さくらももこのエッセイに書かれていた、亡くなる直前に「ナッパ!」と叫んで息を引き取った人の話以上にインパクトがある辞世の言葉を私は知りません。

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それ以上に「忸怩たる」という言葉の意味もはっきりとわかっていないことに気が付きました。せっかくなので辞書で調べてみると「自分の行ないなどについて、自分で恥ずかしく思うさま。」という意味なんだとか。森鴎外の小説の中に「佐藤は黙って聴診してしまって、忸怩たるものがあった」という記述があるようですが、佐藤は一体どうしたのか、これだけではさっぱりわかりません。世の中、わからないことだらけです。

何かしょうもないことをしてしまって、「忸怩たる思いだ!」と言うのは間違いではないようです。とはいえ、あまり「忸怩たる思いだ!」などと言う人を見かけたことがありません。服を着るのを忘れて外出してしまい、全裸であることに気がついて「忸怩たる思いだ!」と叫ぶのも何か違うような気がします。

とりあえず、このようなわけのわからない文章をしれっと投稿してしまう自分に忸怩たる思いです。合掌。