暑い。
むしゃこら暑い。
ぎょんぎょんに暑い。
暑くて脳がとろけてしまいます。
激しい運動は是が非でもお控えなすって。
どんどんどんどん暑くなっていますので、このまま暑さがひどくなれば12月になったらどれだけ暑くなるのでしょうか。もはや、人智の及ばぬところではあるかと思いますが、なぜか昔の人は賢くて「暑さ寒さも悲願まで」という言葉で、私たち現代人に対して、暑くてもいつかは寒くなるのだと教えてくれているのです。この言葉は誰の言葉でしょうか。私はよく知りませんが、たぶんお坊さんだと思います。そんな気がするのです。根拠はありません。うさぎの勘です。
とはいえ、今年は東京オリンピックもありませんでしたし、夏の高校野球もありませんでした。
「ぐわぐわ高校、悲願の初優勝です!」なんて言葉を耳にすることはありませんでしたし、「べよべよ選手、悲願の金メダル!」なんて文字を目にすることもありませんでした。しからずんばすなわち、悲願はなかったということになり「暑さ寒さも悲願まで」という言葉が成立しないことになります。実に辛い。
書いていても何がなんだかわかっていませんが、逆に考えてください。「ぐわぐわ高校、彼岸の初優勝です!」というのも、なんというかものすごく嫌な感じがします。「べよべよ選手、彼岸の金メダル!」というのも、ご先祖様に感謝しましょうみたいな、そんな印象を受けてしまいます。つまり、どうしようもないということです。
とにもかくにも、暑いという事実に変わりはなく、暑いと言ってもダメなものはダメであって、心頭滅却すれば火もまた涼しという言葉も、とあるお坊さんが焼き討ちされた寺で焼け死にながら詠んだ辞世の句であって、暑くても気持ちで涼しくなるなんてことを訴えているわけではないという話を聞きました。
ですから、もう一度言いましょう。何度でも言いましょう。暑い。暑い。暑い。私たちにできるのは、暑いと何度も言うことだけです。そんなことはない、エアコンをつけたらよいのです。合掌。