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読んで損する楽しいブログ

パンの耳

豊臣秀吉が行った朝鮮出兵において、戦功の証として敵兵の耳をそぎ落として持ち帰り、後に耳塚が作られたのは歴史の授業でご存知かと思います。首を持って帰るわけにもいかず、代わりに耳を持って帰ったということですが、なんとまぁという感じが致します。耳塚は京都市東山区、豊国神社門前にあり、福岡市にも同様のものがあるとのことです。

 

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それはそうと、昔の食パンの耳って硬くてもんにょりなものだったのに、最近は耳までやわらかいものが多く、製パン技術が今なお進化していることに驚くのであります。パンの耳を油で揚げて、砂糖をふりかけてお菓子っぽくして食べたなんてことをされた方もたくさんいらっしゃるでしょうが、そんなことをせずとも、普通にパンの耳がガシガシ食べられるのは実にありがたいことではないでしょうか。

それでもなお、サンドイッチを作る際にはパンの耳は切り落とし、白いところだけを使うのです。どうしたものかと思いますが、サンドイッチは白色という固定観念に囚われすぎているのではないかと思うのです。

サンドイッチが白くないといけないなんて、別にサンドイッチ伯爵がそういうふうに決めたわけではなく、今の時代の食パンであれば、耳のついたサンドイッチなんてのもアリではないかと思うのです。実際、耳がついたサンドイッチもないわけではなく、耳の香ばしさを活かしたサンドイッチを作っているパン屋さんもあるでしょう。サブウェイのサンドイッチもよくよく考えたら耳がついていると言えなくもないかもしれません。

耳鼻削ぎの日本史 (文春文庫)

話はちょっと変わりますが、このような本を見つけました。読んではいないのですが、レビューを見ているとなんとも面白そうな内容となっています。

最初は死刑にしない猶刑で、対象が僧侶や女性に限られていた耳鼻削ぎが、だんだんと見せしめの意味を含んだ極刑に移行して行く歴史が丹念に書かれている。

Kindle版も出ているので簡単に手に入ります。たまにこういう本って読みたくなりませんか。なりませんかね。みなさん、耳を大切にしましょう。合掌。