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読んで損する楽しいブログ

吐瀉物

私はフランス人なので漢字が苦手です。普段なら「漢字検定八段」とか平気でウソを書いてしれーっとするのですが、今回はガチンコ本音トークで思うところを書いていこうと思います。

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今日の朝にアップした4コマ漫画で「吐瀉物」という漢字を書く必要があり、普段なら漢字がわからなければひらがなやカタカナでごまかすのが常なのですが、さすがに「としゃぶつ」と書いてもいまいち何のことだか伝わらないのです。フランス語で ”vomitus” というのですが、それはそれとして、とにかく「としゃぶつ」でも「トシャブツ」でもいまいちというか、私の心の中での伝わらないであろう感はものすごかったのです。

それはもう、ものすごい葛藤がありました。私の頭の中の天使が「辞書で調べちゃえよ!」とささやく一方で、頭の中の悪魔が「ひらがなで書いちゃいなよ!」とささやくのです。頭の中の力士は「ごっつぁんです!」とささやきますし、私の頭の中の消しゴムは「ゴムゴム!」とささやきます。頭の中の岸部シローはやる気なさげに座っていますし、頭の中の木村太郎はパソコンを前にちんまりと座っています。木村太郎のパソコンなんて言っても、平成のヤングメンはあまりご存知ないかもしれませんが、昔はパソコンがものすごくハイテクな時代があって、パソコンを前にしゃべるだけで頭が良さそうに見えたのです。

話がそれましたが、とにかく「吐瀉物」と書くためにスマホで検索して見やすい大きさまでズームしてじっくりと見てみたのです。すると真ん中の漢字が「新潟」の「潟」の字とよく似ているのです。新潟の潟の字にウかんむりを乗せたらよいのだということがわかり、ようやく漢字を書くことができました。

もちろん、今では「吐瀉物」と漢字で書くことができるようになり、幸せな人生を送っています。悪魔の誘惑に負けてひらがなで書かずに本当によかったと思いました。いつの日か再び「吐瀉物」と書かないといけないときはきっと書いてみせたいと思います。合掌。