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新潟県の潟の字

昨日、吐瀉物の「瀉」の字は新潟県の「潟」の字にウかんむりをのっけたらいいという人類の叡智を書かせていただきました。そして、はてブにこんなコメントが。 

吐瀉物 - ぐわぐわ団

新潟の潟の字が書けません。

2021/02/13 06:43

よくよく考えたら私も書けるかどうか怪しい。確かに46都道府県の中でも突出して難しい。愛媛と肩を並べるぐらい難しい気がしてならない。うっかりすると「愛姫」と書いてしまって、どこかのキャバクラ嬢の源氏名みたいな漢字を書いてしまいかねないところですが、とにかく愛媛と新潟は難しい。

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ただ、新潟の潟の字はめちょんこ難しいながらも、新潟県のために特別に考えられた漢字であるため、新潟県をイメージすればわかるようになっているのです。もともとは上杉謙信が治めていた由緒ある地であり、当時から信濃川により水がたくさんあり、米がたくさん獲れました。また、海も近く、武田信玄が塩不足で困っていたときに「敵に塩を送る」ということわざも生まれたぐらいに塩の産地でもありました。

そこで、塩を送られた武田信玄が上杉謙信に対し、「潟」という字を贈ったというのが歴史上明らかになっています。

よく見てみましょう。まず、さんずいで水を表しています。たくさん水があるからに他なりません。そして右側は「臼(うす)」という字があしらわれています。米どころであり、越後製菓などに代表されるように米を使った製品がたくさんあり、それらを作るのに臼が使われていたことから、臼の字が乗っかっています。「白(しろ)」と間違えそうになりますし、書きにくい漢字ではありますが、書き順さえ覚えてしまえば問題はありません。

そして「勺」という当時の体積の単位にちょんちょんちょんとたくさんちょんを加えることで、たくさんの臼があり水がある素晴らしい国だということを、武田信玄は「潟」の字で上杉謙信に伝えたのです。そして、なんやかんやあり、今の「新潟県」につながったと言われています。へーと思った方はへーボタンを押しましょう。合掌。