こびを売っておけば、何かとうまいことしてもらったり、いいように取り計らってもらえたり、えこひいきされたりするのでしょう。こびを売るのは大変いいことづくめのような気がするのですが、こびを売った売り上げは後々確定申告しなくてはなりません。今年は4月15日までにすればよいので、まだこれっぽっちも手をつけていませんし、たぶんギリギリの4月11日の日曜日ぐらいになって「ぎゃー!」とか大騒ぎをするのが目に浮かびます。こういう時に、住んでいるところの税務署長にこびを売っておけば「出すのが遅れても何とかしてあげよう」と言ってもらえる可能性もあるのです。やはり、こびは売らねばなりません。
もちろん、他にもこびを売っておいて損はない人はたくさんいます。例えば、アメリカのバイデン大統領なんかにちょっとこびを売っておけば「アラスカあげる」とか言ってくるかもしれません。アラスカは寒そうなのでちょっと遠慮したいのですが、「じゃあ、ニューカレドニアでもどうかな」と言われて「それどこ?」と地図をめくることになるのです。
はっきり言いますと、ニューカレドニアはフランス領ですので、バイデン大統領に「ニューカレドニアをあげる」と言われても本気にしてはいけません。マカロンだかマキロンだか忘れましたが、フランスの大統領に言われるならまだしも、バイデン大統領に言われてもリップサービスだということにすぐ気がつかなくてはなりません。そうしないとこびを売ったのに見返りがなさすぎます。残念なことです。
外国人に対してこびを売っても、パスポートを持っていない私にとってはあまりメリットがなさそうです。国内の人にこびを売っておくほうがよいかもしれません。例えば、マーティ・フリードマンにこびを売っておけば、もしかしたらデイブ・ムステインに会わせてもらえるかもしれません。なんのこっちゃと思われた方は別に気にしなくても結構です。
逆に、こびを買うこともやぶさかではありませんので、こびを売っていただける方も大募集致します。よろしくお願い申し上げます。合掌。