三菱地所が東京駅前常磐橋ででっかいプロジェクトを立ち上げています。テレビを見ていたらCMで“TOKYO TORCH”なんてことを言い出して、何年か後には日本で一番高いビルが建つとか何とか。あべのハルカスが大好きで年パスも持っている私としては、高さで張り合うなやと文句たらたらなわけです。
しかも、あべのハルカスはネーミングの由来がめちょんこ素敵なのです。
あべのハルカスは日本のいにしえのことば「晴るかす」から名づけました。 これは平安時代初期に著された「伊勢物語」の一節。 晴るかすは「晴らす、晴れ晴れとさせる」という意味で使われていました。
伊勢にも路線を持っている近鉄だからでしょうか、わざわざ「伊勢物語」の一節を引用して「晴らす、晴れ晴れとさせる」という、みんなを明るくするような意味を込めており、とても素晴らしいと思います。
一方の“TOKYO TORCH”ですが、"torch"は松明の意味があって『世界を明るく輝かせる光を、その名にともして。』なんて説明には書いてあるのですが、これは表向きのいい顔であって、裏に隠れた本当に意味は「東京統治」ではないかとぐわぐわ団の識者一同は勘繰っているのです。日本一高いビルを建てて、そのてっぺんから三菱地所の重役一同が「見ろ、人がゴミのようだ！」と高笑いをする様子が目に浮かびます。三菱地所は“TOKYO TORCH”からまさに「東京統治」するつもりなのではないでしょうか。マッカーサーじゃないんだから、そういうことはしないでいただきたいものです。
もちろん、あべのハルカスの展望台でも「見ろ、人がゴミのようだ！」と叫んでいる人はちょくちょく見かけますが、人間あまりに高いところから下界を見下ろすとついついムスカ大佐になってしまうのです。すでに東京にはスカイツリーもあるわけですし、ムスカ大佐ごっこできるところはあるわけですから、わざわざ日本一高いビルなんて建てる必要もないでしょう。計画の変更を願いたいところですが、便所をボットンにするなら許す。合掌。
