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知の巨人

知の巨人と呼ばれた方がお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。名前、忘れました。でも、知の巨人という通り名はうらやましいなぁと思ったのです。

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私もそこそこ博識ではありますが、知の巨人かというとそういうわけでもなく、よくて知の阪神ぐらいではないでしょうか。もしくは、恥の巨人。

知の巨人と言われるためには、どのような勉強をすればよいのでしょうか。正直なところ、これから老体に鞭を打ってまで勉強したくはありません。計算ドリルなんてしたくないですし、漢字の書き取りなんてもってのほかですし、天声人語の書き写しなんてお金をもらってもしたくありません。大スポに載っているエロ小説であれば書き写しをするのもやぶさかではありませんが、そんなことをしても知の巨人になれないことは明白です。

話は脱線しますが、計算ドリルってなぜドリルと言うのでしょう。知の阪神は答えを知っています。

動物園でそこそこ人気者のマンドリルという猿がいるのはご存知だと思います。顔が赤くて、なんとなく派手な感じの猿なのですが、マンドリルとは別にドリルという猿もいるのです。そのドリルはあまり派手さはなく、なんとなく黒っぽくて、かといってゴリラほどのかっこよさもなく、ぶっちゃけマンドリルを黒く染めたような感じの、いまいちな存在なのです。

そんなドリルを不憫に思った戦後の出版業界が計算練習帳を作る際、ドリルの写真を表紙にして「計算ドリル」と名付けて販売したところ爆発的に売れて、それから計算練習帳は計算ドリルと言われるようになりました。ただ、ドリルの写真はやはり地味だったので、お花の写真になったり、何かのイラストになったりして、ドリル本来の意味は薄れていってしまいました。

ポータブルオーディオスピーカーのことを一般名詞のように「ウォーズマン」と言う人がいますが、あれと一緒です。

これで一歩、知の巨人に近づいたような気がしたのであれば幸いです。合掌。