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ハードボール

ソフトボール、日本が金メダルをとりましたね。

しかし、次のオリンピックではソフトボールはオリンピック競技からはずれてしまうそうです。残念なことです。

その代わりとして、ハードボールがオリンピックの正式競技になることはまだまだ知られていないようです。今日はハードボールをご紹介致しましょう。

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ソフトボールは柔らかいソフトな玉を使いますが、ハードボールはめちょんこ硬い玉を使います。どんな玉かというと、材料は劣化ウランです。

そもそも、ウランというのは原子番号が92で、めちょんこ原子量が多いのです。世の中にあるウランのほとんどはウラン238といって原子量が238個もあります。そして、その中にはごくまれにウラン235といって原子量が235個のものも含まれています。

原子力発電所で使ったりするのに役に立つのはウラン235のほうで、ウラン235を集めるために遠心分離機でぶんぶんウランをぶん回して、ウラン235をたくさん集めます。ウラン235をたくさん含んだウランができると、一方ではウラン238ばっかりの役立たずなものもできてしまいます。これが劣化ウランとよばれています。放射能も少ないとはいえ、ゼロではないですし、やっかいといえばやっかいです。

そんな劣化ウランですが、重たくて硬いので鉄砲の弾に使ったりする不届き者がいるのですが、オリンピックは平和の祭典、劣化ウランを平和利用しようということで考え出されたのがハードボールです。ソフトボールがオリンピック競技からはずれてしまった以上、次に出るのはハードボールでなければいけません。そして劣化ウランを平和のために使うというのは、世界平和の観点からも素晴らしい競技といえるでしょう。

ただ、やはり劣化ウランとはいえ、ウランを使うということに恐怖を覚える人は少なくなく、競技人口は全然おらず、このままではオリンピックの正式競技にならないかもしれません。

もっと、大きな問題があります。劣化ウランで玉を作ろうにも、売人が「売らん!」と言うのです。どうにかならないものでしょうか。合掌。