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イベルメクチンの話

例のウイルスにイベルメクチンが効く!ってウワサになっています。

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私は薬剤師でもなければ、ヤクザ医師でもなく、有識者どころか無識者ですから好き勝手に言いますが、効くわけないでしょと断言しておきます。本当の専門家の方であれば、データをもとに「その薬が本当にウイルスに対して効果があるのかどうか」を立証して、論文にし、ちゃんとした査読を受けて、それこそめっちょこ手間暇かけて「効果がある」もしくは「効果はない」と口にすることができるのですが、私は専門家ではないので「効果などあるわけがない」とズバッと断言してしまうのです。困ったものです。

イベルメクチンに関しては何やかんやと論文は出ているらしいのですが、査読されていなかったり、よくわからないところに掲載されていたり、そもそも論文として評価できないものばかりです、知らんけど。英語が読めないので本当のところはわかりません。「ザ・アップルツリー」ですら読めなかったのですから、専門の英語の論文なんて読めるわけないでしょう。

さて、イベルメクチンとはなんぞやという話ですが、糞線虫病という寄生虫で罹る病気の特効薬です。他にも、疥癬(かいせん)、毛包虫症の治療に使われる駆虫薬です。無脊椎動物の神経・筋細胞に存在するグルタミン酸作動性Cl−チャネルに特異的かつ高い親和性を持ち結合し、Cl−に対する細胞膜の透過性を上昇させる。これにより、Cl−が細胞内に流入するため神経細胞や筋細胞の過分極が生じ、寄生虫が麻痺を起こし死滅するわけですが、Wikipediaから「作用機序」(これすらどういう意味かよくわからん)の項目をべちょっとコピペしただけで、なんとなくよく知っている人っぽさが出てくるのが不思議です。

はっきり言うと「虫下し」です。そんなもんが例のウイルスに効くわけがない。特効薬が欲しいという気持ちはわかりますが、何がどうなったら「虫下し」が特効薬になるのかさっぱりわけがわからない。どっかのお医者さんが「使ったら効いた」とか言っていたようですが、その薬を飲まなくても治ったかもしれませんし、使わなかったらもっと早く治った可能性だってあるのです。

専門家の方はなかなかズバッと言えないので、代わりに私がズバッと言いますが、イベルメクチンは効きません。その代わりといってはなんですが「たべっ子どうぶつ」はめちょんこ効きます。買っておきましょう。合掌。