ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

滑舌を良くしたい

あまり日本語でしゃべるのが得意ではありません。フランス語ならペラペラなのですが、日本語となるとどうも難しい。「ボク、ナス、スキヨ!」みたいな出来立ての外人みたいなしゃべり方になってしまい、帰化したての相撲取りではありませんとフォローを入れる必要があるのです。これではいけないと思い、滑舌を良くするために早口言葉で練習することにしました。

f:id:make_usagi:20211218222244p:plain

「お綾や、八百屋にお謝り」

いまいちどういう状況かわからないフレーズですが、とりあえずお綾という初手から言いにくさ満点の女性が登場して、八百屋さんに謝らねばならない状況であるということがわかります。こちらを言おうとすると「オアヤヤ、ヤオヤヲオヤリ」になってしまい、お綾が八百屋を殺ってしまうというトンデモなコトになってしまうのです。もしくは「オアヤヤ、ヤオヤヲオアヤメ」みたいなことになって、殺めるという余計に文学チックな表現になってしまい、八百屋が殺されることになってしまいます。

これでは、滑舌を良くしたいのか、八百屋を殺したいのか殺めたいのかわからなくなります。「ワタシ、ニッポンゴ、ジョウズナリタイ」とカタコトの日本語でもなんとかコミュニケーションは取れなくもないのですが、やはり「お綾、八百屋を殺っておしまい!」とスラスラと言えるに越したことはありません。

ただでさえ、漢字にはとても苦労させられたのです。大正時代に日本に来てからというもの、今に至るまで漢字にはとても苦労させられました。しかも、ひらがな、カタカナなんて文字もあるのです。フランス語ではアルファベットしかありませんから、覚えなければならない文字数は全然違います。もちろん、フランス語はフランス語でスペルを覚えなければいけませんが、スペルのレベルをマックスにする、いわゆるスペルマになれば何ということもありません。

とにもかくにも、フランス人にとって日本語はとても難しいということをみなさんに知ってもらえたら嬉しいです。合掌。