今や誰もが知っているフリクションの筆記具。知らない人はいないと思うのですが、知らないという人が仮にいたとした場合にフリクションの説明をしていないのは不親切極まりないと思うので適当に説明をしますと、消えるインクを使った筆記具のことです。
お仕事で一時的にメモ書きをしなくてはいけないけれど、後から消すのがわかっている場合、今までは何となく鉛筆を使っていたのです。いや、正しくはシャープペンシルなのですが、とにかく黒鉛の粉を紙にくっつけることにより、一時的に文字を書いておくのです。その文字というのは漢字であったり、ひらがな、カタカナ、時にはアルファベットということもありますが、あまりアラビア文字やビルマ文字を書くことはない。ましてや、エチオピアの公用語アムハラ語やエリトリアの公用語ティグリニャ語の表記に用いられるゲエズ文字など書くことはまずないといえよう。
語尾が突然論文みたいになってしまいましたが、とにかくちょろっと書いて、後で消すわけです。そんなときに鉛筆……ではなく、シャープペンシルを使っていたのですが、消しゴムで消すと消しカスが出るわけです。これが実に鬱陶しい。とりあえず集めておいて、後でティシュペーパーにくるんで捨てるとかするわけですが、側から見たら「あの人、はなくそ丸めてティッシュに包んで持って帰りはる」ように見えるわけです。もはや、これは人権侵害であります。私の自尊心はぼろぼろになるのであります。
というわけで、何とかならんかなと思ったときにフリクションを使うと、あれは消しカスが出ませんので、とてもよいのです。
↑こんなのもあるのです。フリクション専用の消しゴム。消しカスが出ません。これが実に素晴らしい。いや、ペンの後ろについているゴムでも十分消えるのですが、こちらは一気に餓死ガシガシっと消したいときにとても強いのである。
おそらく、フリクションを知っているほぼ全ての人が「フリクションは消しカスが出ないから便利だと思う」と考えているであろう時に、なぜか「消しカスが出ないからフリクションは素晴らしい」という驚きを文章にしている我に幸あれ。合掌。