新聞を見ていると『養豚界』というめちょんこ専門誌の広告が出ていて、この本の特集が「白子の減らし方」だったのです。「養豚で白子?」「しかも減らす?」私の頭の中ではこんな感じでぐるぐる。
ふぐの白子は知っています。めちょんこ美味しいらしいのですが「要するに精子」と考えてしまってもんにょりしてしまい、何となく食べるのに躊躇しているうちに人生がそこそこ過ぎてしまっています。たまごは何も考えずにぺろりと食べられるというのに、ふぐの白子はダメなんて変な話です。
あ!さっき書いたのは「にわとりのたまご」のことで、「ふぐのたまご」のことではありませんから誤解しないでください。「ふぐのたまご」、つまりふぐの卵巣はめちょんこぐりぐりに猛毒で食べられません。生で食べたら確実に死にます。ふぐ一匹の卵巣で30人は死にます。それほどすごいものなのですが、なぜか糠漬けにしたら食べられます。
これは本当に一回食べてみたいのです。これを作って食べられるようになるまで何人の人が死んでしまったんだろうと思うとゾクゾクするのです。しかも、どうして無毒化するのか理屈がいまいちはっきりしないという怖さもあり、死ぬまでに一度は食べてみたいなと思っています。もちろん、食べて死ぬわけではないからご安心ください。理屈はわからんけど、とりあえず無毒化して死なないようになっていますので。
さて、話がどっか別のところに行ってしまったのですが、養豚業界でいうところの白子というのは、調べてみたら元気に産まれてこれずに死んでしまった豚さんのことのようです。なんとなく悲しくなる言葉なのですが、ネットで調べているとこんな言葉が出てきました。
死産の原因〜大きな白子がもったいない!
ああ、そうか。養豚をしている人にとっては「悲しい」とかではなく「もったいない」なんだなと。命をいただくというのは大変なことだなと思いました。合掌。