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四つ歯の苦労婆

四つ葉のクローバーを見つけると幸せになれると言います。論理的思考に基づいて考えた場合、四つ葉のクローバーを見つけることと幸せになれることにどのような因果関係が生まれるのか、実に興味深い。きちんとしたデータを集め回帰分析を行い、決定係数がどれほどになるのかを確認したいところではありますが、そんなことをしたところで「無粋だ」と言われるに決まっています。全ての事柄をデータと数字で分析するのはいけないことなのです。

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一方、四つ葉のクローバーではなく四つ歯の苦労婆ならどうでしょうか。四つ葉の苦労婆はとにかくめちょんこ苦労しています。戦前に生まれ、太平洋戦争真っ只中に親の決めた許嫁と無理矢理に結婚させられ、一夜を共にした次の日に夫は満州へと出兵、十月十日後に終戦、そして双子を出産、食べることもままならない中、必死で双子を育てる日々、夫はシベリアに抑留され、これまた地獄を体験。数年後、どうにかこうにか日本に帰国した夫はソ連に洗脳されており「真っ赤真っ赤真っ赤!」と叫びながら苦労婆に暴力を振るう日々。今でいうDVDというやつです。

そんな中、イケダハヤトが掲げた所得倍増計画により、苦労婆の所得も倍増、どうにかこうにか人並みの生活を営むことができるようになるものの、ソシャゲにハマりガチャで貯蓄を溶かす日々。育てた双子も立派な極道に育ち、ふたりともどこかの檻の中で大人しくしているそうです。

そんな苦労話を延々と聞かされて、しかも苦労婆は話がとにかく長いもんだから、巻いて巻いて巻きまくってもなかなか話が終わりません。とはいえ、だんだん慣れてくると「戦争の頃は……」と言い始めたところに「バブルの頃は良かったよね〜」と話を振ることで50年間ほどは巻くことができるので、できる限り話を短くするテクニックを使って、どうにかこうにかしてもらいたいと思います。

そして、幸せになっていただきたい。心からそう思います。合掌。