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デジタル推進委員

デジタル庁が、誰もがデジタル化に乗り遅れないようにデジタルに疎い人たちのお世話をする「デジタル推進委員」の募集を始めました。

デジタル庁のサイトに募集要項が掲載されていたので、さらっと目を通してみました。

……

…………

………………これ、応募する人いるの?

まず一番大切なこと、おぜぜはビタ一文いただけません。無給です。タダ働きです。あえて耳触りのよい言葉を選ぶとすればボランティアです。お国からは1円もいただけません。

そのくせ、こんなことをしてはいけないという文言があります。

(3) その他、次に掲げる行為又はそれに当たるおそれのある行為を行わないこと。(中略)3 営利目的を含む行為

お金儲けのためにデジタル推進委員になることはできません。ということは携帯ショップの店員さんがデジタル推進委員になることはできないということでしょう。まぁ、わからないようにこっそり謝礼や指導料でもいただければよいのではないかと思ったあなた、甘いです。

虚偽の応募がなされた場合又は上記6.(3)1から4までのいずれかに該当する行為 を行った場合、任命を取り消し、当該者をウェブサイト等で公表することがある。

お国からおぜぜがもらえないばかりか、営利目的を含む行為をしてしまった場合、晒し首にされるのです。もちろんデジタル庁のことですから、デジタルタトゥーを刻まれるという表現が適切であると考えます。おぜぜは渡さぬが悪いことしたら晒し首に処す!と言われているようなものです。ハイリスクノーリターンです。こんなの応募するのノータリンですよ、本当に。

正直、何もわからない人に対して、何かを教えるというコトほど難しいことはありません。小学生にひらがなを教えるのとは訳が違います。なんせ相手は大人です。下手すりゃ、いや、下手しなくても高齢者です。ちょっとでも難しい言葉を使えば「わからん」とヘソを曲げられ、文句を言われるのです。完全に無理ゲーです。

時給5,000円でも躊躇するようなことを、誰が応募するのでしょう。いっそのこと、アナログ推進委員にでもなろうかと思いました。合掌。