ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

アンチインチ同盟

先日、鶴見区のイオンに行ってきたのですが、アメリカではいまだにヤード・ポンド法が主流でいろんなことにまいっちんぐなのです。

ステーキを食べようとしても店員さんが「何ポンドにされますか?」なんて聞いてくるわけです。私はフランス人ですからポンドなんて単位はわかりませんし、とりあえず「200ポンドほどで……」とお願いすると、「ジュティーム、メルシー、200ポンドのステーキはちょっとご容赦願いますわぁ〜」なんて言ってくる。よくよく調べて見ると、天山広吉がだいたい253ポンドなので、ひと回り小さい天山広吉ぐらいの大きさのステーキを注文していたことになるのです。さすがに私もひと回り小さい天山広吉ぐらいの大きさのステーキを食べることには躊躇します。ていうか、お上品な私は「ポンドなんかで聞いてくんなやボケ!」と思うわけです。

一事が万事こんな調子なので、ズボンの裾上げなんてのも「何インチあげますか?」なんて聞いてくるわけです。インチなんて言われても知らんがな、なのですが、そこは忖度の社会ではないアメリカですからきっちりと聞いてくるわけです。こちらが「いい感じで」と返事をしても、「何インチか決めていただかないと困ります!」と逆ギレしてきます。

なぜ「いい感じで」がダメなのかというと、アメリカは訴訟社会だからです。「いい感じで」と言っても、向こうは「じゃあ半ズボンにすっか」と思って、いい感じで半ズボンを作ってしまった結果、訴訟に発展するなんてことがあるお国柄なのだそうです。ラーメンのスープが異常にぬるいのも訴訟回避のためとかなんだとかをネットで見たことがあります。

もはや、インチなんて言われても困るのです。アンチインチ同盟を結成して、ダンプ松本、ブル中野の極悪同盟を上回る同盟を組む必要があるのではないでしょうか。

フランスはフランス革命時にメートル法を作った、いわゆるメートル法の父なのでアンチインチ同盟に加わってくれると思います。よかったですね。合掌。