ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

故郷

先日、由紀さおりと安田祥子がNHKのうたコンで『故郷』を歌っていました。うさぎ美味しふるさとで有名なあの童謡です。美味しではなく、追いしです。この事実を知って動揺しないでください。同様に、こぶな釣り師も釣り師ではなく「小鮒を釣っていた」という意味です。間違えてはいけません。童謡だからと侮ってはいけないのです。 

そして、なかなか耳にしませんが三番があるのです。とはいえ、バースではありません。三番バース、四番掛布、五番岡田のバックスクリーン3連発を思い出す方がたくさんいらっしゃると思いますが、三番というのは歌詞の三番のことです。間違えて動揺してはいけません。

志(こころざし)を果たして

いつの日にか帰らん

という始まりなのですが、これもまた日本語の難しいところが山盛りです。まず、間違えやすいところですが、「こころざし」と「こころづけ」の違いです。お宿に泊まって中井さんに渡すのが「こころづけ」です。中井さんに渡してどうするというのかわかりませんが、ほとんどの人は中井さんではなくて仲居さんに渡します。中居さんでもありません。いちいち名前を聞いて「私は田中です」「じゃあ心付けはいりませんね」「きー!なかいさんばっかり良い思いして!」とお宿の従業員の関係がぎくしゃくしっぱなしです。

とにかく、なかいさんに渡すのが「こころづけ」で、一体いくら包めばよいのかわからないというもんにょりが発生します。払いすぎても損だし、少ないと思われても嫌だし、くっそ面倒なのでいつも泊まるのは中井さんがいないようなビジネスホテルがほとんどです。

それはそうと、志を果たしてというのはいろいろとあるとは思うのですが、まぁそこそこ成功するという意味でしょう。そして問題が「いつの日にか帰らん」なのです。「帰らん」というのは否定形ですから「帰らない」という意味で、「成功していつか帰ることはない」という意味になり、もっと言うと「帰らない」と言っている以上、もしかするとこの人はずっと故郷にいて引きこもっているのではないかという仮説が立つのです。頑張りましょう;合掌。