ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

日本語がとても難しいですね

私の母語はフランス語であり、日本語は第二外国語です。ですから、脳内では母語であるフランス語が渦巻いていると言っても過言ではありません。皆様方に「こんにちは」と言っているときも、頭の中では「ボンジュール」という言葉が想起されていますし、「おっさん!」と口に出しているときも、頭の中では「ジェントルマン!」という言葉が浮かんでいるのです。

それはそれとして、今回の話にバンコマイシンは一切関係がありません。ご了承ください。

さて、日本語が難しいと申し上げた理由は先日の新聞の見出しにあります。日経新聞の17日の一面の見出しにこのように書かれています。

首相演説先で爆発

全く事前の知識がないままにこの文章を見たら皆さんどう思われるでしょうか。おそらく10人中80人が首相が爆発したと思われるのではないでしょうか。

首相ガ演説先デ爆発シタ

日本語は助詞を省いて漢字を並べて文章を作ってしまうことがよくあります。その場合、どうしてもフランス語や英語といった主語をきっちり頭に持ってくるSVO型の言語を母語にする者は「首相ガ」と読んでしまうのです。そのため、上の文章のように「首相ガ演説先デ爆発シタ」と理解してしまうのは仕方のないことなのです。

エラいこっちゃですよ。首相が演説先で爆発したら。首相めちょんこ危険物やないですか。怖くて外に出せません。首相に振動を加えたら爆発するみたいなことになったら、おちおち国会も開けませんし、G7なんて国会以上に開催不可能です。バイデン大統領巻き込んで爆発でもされた日にはアメリカと再び戦争になってしまうかもしれません。次は負けないとか言ってはいけません。平和が一番です。

とにかく、首相を運んでいる途中で何か不慮の事故でも起きようもんならドカーンと爆発するのです。どんだけSPが頑張っても、首相そのものが爆発物だったらどうでしょう。警護のしようもないのではないでしょうか。暴漢が襲ってきて、必死になって盾となり首相を守ろうとして首相に触った途端にボカーン!と爆発してたら、SPも仕事をする気にはならないでしょう。

というわけなので、首相演説先で爆発というパワーワードをどうにかしてください。妄想が止まりません。合掌。