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バーベキューとマスタードにはかなわない

マクドナルドのナゲットのソースに関してのお話です。ただし、バーベキューがよいか、マスタードがよいかといういらぬ争いの種を蒔くつもりはありません。バーベキューはナゲットだけではなくポテトにつけても美味しいし、マスタードはとにかく鶏肉に合う。両者ともレギュラーとして完全無欠であると考えています。どちらも素晴らしい。往年の読売ジャイアンツの王貞治と長嶋茂雄のON砲みたいなものだと思って頂ければよろしい。

けしからんのは季節限定のナゲットのソースです。こないだのカレーソースとチーズソースをいただいたのですが、そこそこ美味しかったです。でも、レギュラーの座を奪うまでではありませんでした。どれもこれもそうなのです。そこそこ美味しかったり、まずまず美味しかったり、ほほうと感心する程度には美味しかったりするのですが、じゃあバーベキューとマスタードの代わりにレギュラーを張れるのかというとそうではない。アメリカの共和党と民主党のような二大政党制っぽいといえばよいのでしょうか、とにかくバーベキューとマスタードが強すぎて、他のソースが立ち入る隙がないのです。季節限定で出てきてもやはり泡沫候補とでもいえばよいのか、決してレギュラーの座を奪うところまではいかないのです。

だからといってバーベキューとマスタードだけでよいのかといえば、そうでもないのが悩ましいところでもあります。季節限定のソースがあるから、よりバーベキューとマスタードが貫禄をみせるというか、「やはりバーベキューとマスタードだ!」と納得できるというか、悪い言い方をすると季節限定のソースはレギュラーのバーベキューとマスタードの当て馬のような存在であると言えなくもないのです。

となれば、マクドナルドはもっと冒険してもよいのではないでしょうか。バニラ味とか、チョコ味とか、メロン味とか、とにかくけしからん方向性に突き進むのもよいと思うのです。もしかしたらめちゃくちゃチキンマックナゲットに合うかもしれません。そこそこ、まずまずではなく、いっそのことまずい!と叫びたくなるぐらいのソースを出すぐらいの胆力がほしいものです。合掌。