ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

清中納言について語ろう

清少納言は『枕草子(まくらくさこ)』という小説を書いてベストセラー作家になりました。草子が幼少期の頃は「くさい、くさい、くさいのくさこ〜!」と名前を茶化されて泣いて過ごしていたのですが、実際にお風呂に入るのが嫌いで本当に体臭がものすごいことになり、天寿を全うしたという素晴らしいお話です。

そんな清少納言よりも上の清中納言について語りたいと思います。清中納言は伊勢海老料理で一世風靡セピアした平安貴族で、伊勢海老の活造り、死造り、姿焼き、活焼き、いろいろな料理を考案し、これが後の伊勢海老料理の中納言に繋がったと言われています。

おそらくこれを皆様にお伝えするのは初めてだと思うのですが、私は人生において一度だけ『中納言』で伊勢海老のコースを堪能したことがあるのです。ブルジョア階級め!贅沢は敵だ!綿よさらば!と怒るなかれ。世の中には二種類の人間がいるのです。伊勢海老を食べた人か、伊勢海老を食べたことのない人間か。私はその伊勢海老を食べた側の人間というだけの話です。ただ、残念ながらロブスターを食べたことはありません。伊勢海老を食べた経験があり、かつロブスターを食べたことのあるAND条件を満たした人などそうそういるわけはなく、おそらくいいとこのぼんぼんぐらいしかいないでしょう。

ちなみに、私はカニも食べたことがあります。こちらに関しては食べたことがあるという人も多いかもしれませんが、カニの刺身を食べたことがある人は少ないのではないでしょうか。ちゅるんとした舌触りといやらしくない甘さに「すわ、コレは最後の晩餐か?!」と思うこともあるでしょう。それぐらい美味しいのです。

というわけですので、みなさんも機会があればぜひ伊勢海老を食べていただきたい。そして、伊勢海老を食べた人間の側に来て、大いに自慢をしてもらいたい。伊勢海老を食べるという人生の儀式はバンジージャンプみたいなもので、成人になるための儀式でもあるのです。ほんまかいなと思われた方、もちろんウソですので信じないでください。合掌。