岸田総理が退陣を表明してから幾星霜、小林亜星氏が出馬を表明、保守層をがっつり取り込んでおり、推薦人もなかなかの陣容となっております。そして、菅直人陣営が小泉純一郎氏を擁立、本人も出馬をするようで、セクシー路線 vs 保守路線 という対立が見え始めております。
他にも、石橋ゲル氏や、河野洋平氏、いまにも稲妻レッグラリアットを打ちそうな顔をしている茂木氏など死屍累々……ではなく、多種多様なメンツが集まっております。
ただ、今回の選挙は麻生派以外の派閥が存在せず、まだまだどうなるのかさっぱりわかりません。1回目の投票で過半数を取ることができなければ自民党議員による2回目の投票となり、ここでいろいろと波乱が起きる可能性も十分あるのです。例えば、石橋ゲル氏はなぜか世間一般の人たちからの人気は高いものの、議員からの人望は薄いと言われています。となると、1回目の投票で過半数を勝ち取りたいことでしょう。しかしながら、今回は立候補者がたくさんいます。推薦人20人を集めることができずに涙を飲む候補者もこれから続々と出てくることでしょう。
実際に選挙に出ることのできる人数はかなり減ると思われますが、人数が多ければ多いほど過半数を取るなんてのは難しくなります。しかも、セクシー小泉が出てきたら、とりあえずフレッシュな感じがして票が流れるなんてのは目に見えています。まぁ、候補者同士による討論会なんかをすればすぐに化けの皮が剥がれると思うのですが、新聞やテレビといったレガシーメディアがそのへんはうまく隠してとにかくイメージ戦略で押し通すかもしれません。
とにかく、今回の選挙は派閥がほぼなくなった状況での初めての選挙であり、余談を許さない状況であります。実に面白い。誰が総理大臣になるのか、今からわくわくしております。私個人としては、ビラ配りをしていたら「前に総理大臣だった……」と名前すら思い出してもらうことができないかわいそうな野田佳彦氏を応援したいと思います。まだ出馬表明してませんが……。合掌。