先日の「下請け」の言葉狩りの件、BUNTENさんのはてブコメントに対して「協力会社」というのは良い言い回しなんだけど何かが足りないと思ってしまうのです。
下請けという言葉の言葉狩り - ぐわぐわ団
- [経営]
「下請け」から派生した表現の一つが「協力会社」です。
2024/12/19 20:07
それが何かを考えていこうというのが今回の記事なのである。
「協力会社」だと、下請けも元請けもどっちも協力会社になるのです。とある会社の社長が「うちはトヨタの協力会社です」と言った場合、トヨタにお金を払って仕事を頼んでいるのか、トヨタからお金をもらって仕事をしているのかがわからないのです。どっちも協力会社だから。「下請け」「元請け」だと、どちらがお金を受け取っていてどちらがお金を払っているのかが一発でわかるのに対して「協力会社」だとどっちがお金を受け取っているのかがわからなくなるのです。これでは言葉の力の退化になってしまうような気がするのです。
前提条件として「下請け」はお金を受け取っている側です。そして日本はお金そのものにあまり良い印象を持っていません。宵越しの金は持たぬ人を称え、がっつり貯めて贅沢な生活をしている人を憎みます。一方で技術を持っている人を尊敬します。つまり、注文を受けて技術を使って仕事をする側を上に立てれば問題は解決するのではないでしょうか。ややこしくなってきたので簡単に説明しますと、今まで「下請け」と呼ばれていた会社はこれからは「元受け」と呼ぶことにします。注文を受ける会社という意味です。一方で今まで「元請け」と呼ばれていた会社は「下受け」と呼ぶことにしましょう。技術を受け取る側だからです。
「下請け」を「元受け」と呼び、「元請け」を「元受け」と言い換えることで立場の逆転させるきっかけにするのです。本来はお金を払う側より技術を持っている側のほうが強かったのです。しかし、失われた3億年の間にお金の価値が上がりすぎてしまったのです。技術を持っている側が上に立つ時代こそ正義です。頑張りましょう。合掌。