クリスマスイブ、テレビを見てたら昭和の歌特集みたいな番組をしてて「おいおい、クリスマスイブだってのに昭和の歌ってどういうこっちゃ」と思いつつも、今の歌よりも昭和の歌のほうが耳馴染みがあるというかで、とりあえず他に見るもんないし見るかねということで見ていたわけですが、テレサテンの「つぐない」という歌、実に素晴らしい歌ではあるのですが、大阪にはアパートなんかを借りる時には敷金というものがあるのです。
♫壁の傷も 残したまま おいてゆくわ
この歌詞は大変困ったものです。例えば、敷金30万円で敷引15万円という場合、部屋を借りる際に30万円支払って、退居時に15万円取られて15万円返ってくるという制度なのですが、部屋に経年劣化による損耗以外の故意の破損等があれば敷引15万円どころか敷金30万円損失補填の費用としてまるっこ取られるなんてこともあるのです。テレサテンが壁の傷をのこしておいてゆかれた場合、これは故意の破損と見做されて当初の敷引の金額以上のお金を取られる可能性が高くなると言っても過言ではないでしょうし、テレサテンにそのお金を請求しなくてはならないのではないでしょうか。
もちろん、敷金や敷引というのは大阪特有の制度というか、不動産賃貸のしきたりというのは地域によって様々できちんと調べておかないと痛い目に遭うことが多いのできちんと調べておいてもらいたいと思うのですが、テレサテンはその点をどうお考えだったのでしょう。
もしかしたら、壁の傷を残したままおいておくことに対して「つぐない」の気持ちを持ち、この歌を歌ったのかもしれません。ただ、愛をつぐなえば別れになるというよくわからないことをおっしゃっておられまして、愛をつぐなう前に壁の傷に対して金銭によるつぐないをすべきではないかというのが本来私たちが声を大にして叫ばなければならないことであって、テレサテンもよく考えて対応して頂きたいものです。合掌。