みなさんは板垣退助というヒゲ爺さんをご存知でしょうか。昔は100円札の肖像画として一躍有名となりました。当時は100円札があればオールで飲んで飲んでお釣りがくるぐらいの大金だったのですが、今や100円では大したモノが買えません。ガチャガチャですら今は300円とか500円します。姪っ子ちゃんが100円でガチャガチャができないのはツラいと仰っておられました。
そんな板垣退助ですが有名な言葉を残しています。「板垣死すとも自由は死なず」です。板垣退助が死んでも自由は残るのだという強い意志の表れではありますが、物事は多面的に見なければいけません。逆を考えましょう。「自由がなくなれば板垣は蘇る」となります。
これはマイナンバーカードの普及により個人情報が一元化され、自由がなくなっている日本社会に当てはまるのではないでしょうか。また、アメリカ大統領オチョンチョンが自由貿易から相互関税貿易へと舵を切りました。これもまた世界から自由がなくなる予兆ではないでしょうか。
ジョージ・オーウェルの『1984』ではありませんが、未来が自由のないディストピアへと変貌を遂げていると言えなくもありません。だがしかし、そうなればなるほど板垣退助が蘇る機運が高まるのです。自由が完全になくなった時、板垣退助は蘇り、世界中の人たちが「すげぇヒゲだ!」と感動するのです。
弥勒菩薩は、釈迦の入滅後56億7000万年経てば兜率天(とそつてん)から地上に降りてきて、人々を救うとされていますが、板垣退助は自由がなくなれば蘇るのです。とはいえ、弥勒菩薩のように人々を救うのかどうかは定かではありません。ただただ立派なヒゲをたくわえている爺さんが蘇るというだけの話なので、あまり期待はしないほうがよいかもしれません。
皆様方におかれましては、どうぞ自由を大切にして頂き、板垣退助の蘇りをできれば阻止して頂いたほうが幸せではないかなと思うのですが、板垣退助ファンは「いや、自由より板垣退助だ!」と吠えるかもしれませんね。合掌。