ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

感情リテラシーという新しい概念

NHKの「クローズアップ現代」で感情リテラシーという新しい概念について特集されておりました。感情リテラシーとは何か、感情をうまく表現する能力と言えばわかりやすいでしょうか、知らんけど。

※イラストは肉芽腫に苦しんで感情が揺さぶられていたときの私。

最近の子は「ヤバイ」とか「エグイ」とか「グワシ」といった言葉をよく使います。ていうか、こういう言葉しか使いません。喜びを表現するときも「ヤバイ」だし、危ないときも「ヤバイ」だし、苦しい時も「ヤバイ」。別の表現を使うとしても「エグイ」か「グワシ」ぐらいです。

これがどのような影響を及ぼすのかというと、感情をうまく表現できなくなるのです。なんでもかんでも「ヤバイ」「エグイ」「グワシ」で済んでしまうので、感情表現がめちょめちょになるのです。

ただでさえ人間が生きるうえで大切なのは母語であり、母語がしっかりと固まるまでは他の言語を教えるのはよくないとされています。というのも、母語が脳でしっかりと完成するまでに英語なんかをちゃんぽんにして脳に入れるとわけがわからなくなって、自分の考えていることをきちんと表現できなくなってしまい、感情表現ができずに心が壊れてしまうのです。

「ヤバイ」「エグイ」「グワシ」だけで感情表現をするのも同じことで、感情表現ができずに心が壊れてしまうのでしょう。闇バイトに手をそめる若者は得てして感情表現が苦手で、有り体に言うと「感情リテラシーが欠如している」のだそうです。

これは実にヤバイ状況です。日本の存亡の危機であり実にエグイと言わざるを得ないのであります。怒りを表現する時も全部ヤバイ世の中など、本当にグワシでしょう。

今こそ美しい文章を読んで語彙力を増やし、美しい日本語を浴びることで表現力を育む必要があるのです。ぐわぐわ団を読んでいる皆様方におかれましては知らず知らずのうちに感情リテラシーが養われていきますのでご安心ください。ありがたいことです。合掌。