先日、奈良国立博物館で開催中の『奈良国立博物館開館130年記念特別展 超 国宝―祈りのかがやき―』に行ってまいりました。略して『超国宝展』です。これがまぁめちょんこすごかったのですが、その中でも目玉である『七支刀』の本物をまじまじと見ることができたのでウッキウキだったのです。
※上の画像はウッキウキのうさぎさんを超リアルにした画像。
「七支刀」というのは石上神宮(いそのかみじんぐう)に保管されていた儀式用の刀剣のことで、その名の通り7つに分かれています。鉄製でサビサビではありますが、今回の『超国宝展』で展示されるにあたってCTスキャンで調べてみたらめちょんこ保存状態がよくて、中の鉄はぜんぜん劣化していないんだとか。
そんでもって、この「七支刀」には文字が刻んであるのですが、これがまたすごいのです。古代日本には「空白の四世紀」とよばれた時代がありまして、卑弥呼が亡くなってから、なんやかんやで国がごちゃごちゃしていたのですが、一方中国もごちゃごちゃして歴史書から日本に関する記載がなくなるのです。150年間ほど、日本で何があったのかわからないわけです。
一方で「空白の四世紀」が終わると、日本は大和王権が成立して古墳時代に突入しています。ほんまに何があったんや!と言いたくなるほどの空白っぷりに驚きを隠せないわけです。逆に言うと、この「空白の四世紀」はいろんなことが言いたい放題なのです。卑弥呼が亡くなってからの日本は天からおどろくほど強力な大王がやってきてアンゴルモアの大王をよみがえらせ、 その前後、火星はほどよく支配していたかもしれないのです。しかもこの与太話ですら否定できません。なんといっても史料がないのですから。つまり、悪魔の証明みたいなもんだといっても過言ではないのです。
そんな中で「七支刀」には文字が刻んであって、これこそが「空白の四世紀」にあってほぼ唯一の文字史料だったりするからさぁ大変。何が書いてあるのかめちょんこロマンありありだと思いませんか。気になる人は調べてみましょう。私は詳しくは知りません。
ちなみに、私はテンション爆上がりの結果「七支刀」のぬいぐるみを買ってしまいました。まぁ、百済観音のフィギュア(会場限定価格 12,000円)を我慢したのでヨシとしましょう。頑張りました。合掌。