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米国との関税交渉はどうなるのか問題

赤澤経済再生担当大臣がほぼ毎週のようにアメリカに行っては帰ってきているにも関わらず、なぁんにも決まりません。期日は目の前に迫っています。

あまりにも何にも決まらないので、もしかして誰も前さばきをしていないのではないかと不安になるほどです。えっちらおっちらアメリカに行って「か〜いこ〜くし〜てく〜ださいよ〜」と日本に開国を迫ったペルリのようなことをしているのかもしれません。

ぶっちゃけ大臣クラスの話し合いというのは、事務方がきちんと整理して決めておいたことを確認するための場であり、交渉というのも事務方が大臣からきちんと指示を受けたうえで着地点を決めていくものです。

ただし、トップが腹を括って指示を出していないと事務方は何もできませんし、交渉もできません。一番悪いのが「日本にとってメリットのあるように」とぼんやりとボケた指示しかしていない場合は本当に何も決まりませんし、打つ手もなく、いたずらに時間が過ぎてしまいます。しかも、相手はアメリカのトランプ大統領です。ぶっちゃけ、交渉できる相手ではなく、相手の要求に対しては「イエス」か「はい」しか選択肢がありません。

相手の要求をがっつりとのんだうえで、こちらのメリットを引き出していくしかないのですが、その「イエス」も「はい」も選べず、しかも「安全保障と関税交渉は別問題」というスカタンなことを言っているので余計に話がややこしくなります。

とりあえず、毎週アメリカに行って顔を出していたらそのうち相手が折れてくれるのではないかと思っているのであれば、もはや税金の無駄遣いです。時間が経てば経つほどこちらのメリットはなくなり、相手の要求は厳しくなるだけです。そうこうしているうちに、「はい」でも「イエス」でもなく「かしこまりました」しかなくなるのが目に浮かびます。

アメリカに行くのが大臣の仕事ではありません。腹を括って決断するのが仕事です。今回は選択肢がないのですから簡単なはずなのに何をもちゃもちゃしているのか。私が経済再生大臣となった暁には華麗な土下座を披露したうえで大きな声で「うけたまわりましたぁ!」と叫びたいと思います。頑張りましょう。合掌。