せっかくなのでクラスナホルカイ・ラースローと怪談してきました。

私はオモンモン語だけではなくハンガリー語も達者なので通訳を介さずにハンガリーの首都・蒲生四丁目の松屋で2時間半ほど、牛めしを酌み交わしながら、これからの文学についてお話をしてきました。ハンガリーでは今、韓国の怪獣ヤンガリーが大流行しているそうです。私自身もヤンガリーは大好きなのでヤンガリーの話で大いに盛り上がりました。とはいえ、あの映画は前半がグッダグダでめちょんこ退屈だし、怪獣はとにかくちゃちだし、幼稚園バスは無事だし、大槻ケンヂのバンド『特撮』が日本用の主題歌を歌っているのですが、その歌詞が映画の内容全暴露という暴れっぷり。映画の歌詞を叩き込んでから映画を観ると、実におもしろい。ただ、大槻ケンヂも言っていたと思うのですが、楽しみ方としては邪道っちゃあ邪道です。
ハンガリーでヤンガリーの話をするのもオツなものでしたが、それだけで2時間半はもたないというか、2時間15分はヤンガリーの話で盛り上がったものの、あとの15分は今後の文学について熱く語らせて頂きました。ラースローは私の文学である『魚雷人間』をいたく気に入っており「これは私が目指していた文学だ」と大絶賛してくれました。仮にもノーベル文学賞を受賞した人にここまで言わせることはなかなかできません。今年はラースローに花を持たせたカタチになりましたが、来年は私か村上春樹が受賞することを彼も期待してくれていました。ありがたいことです。
現在の世界は分断が進み、混沌としており、せめて文学で世の中を照らしていきたいという気持ちは私だけでなくラースローも同じで、国は違えど同じ文学者ですので、やはり考えることは同じですなぁと二人で笑い合ったものです。
彼はもっと話したそうでしたが、私があべのベルタ地下のアニメイトに買い物に行く予定があったので、また近々会おうと約束して別れました。ラースローにはこれからも頑張ってもらいたいなと思います。頑張りましょう。合掌。