ものすごくものすごい本を手に入れました。実際に開いてみて鳥肌が立ちました。Twitterの広告として出てきたのですが、今までどんな広告を見てもぴくりとも気持ちが動かなかったというのにコレだけは「ちょっと待て!なんだこれは?」となってしまい、気がつけば本屋さんに行って買ってしまいました。

戦後すぐの日本の様子が総天然色で見ることができます。世の中に戦後すぐの様子を写した白黒の写真はたくさんありますが、これは本当のカラーフィルムの写真です。日本に来ていたアメリカ人がカラーフィルムで写真を撮っていて、そんなフィルムを収集されたようです。細かいところはまだしっかり読んだわけではありませんが、ざーっと流して読んだだけでも「ひょえー」と声が出てしまいます。
戦後すぐの日本は色の無い世界ではなく、荒廃してはいるものの色が鮮やかで、空はものすごく澄んでいて青いのです。表紙の国会議事堂と焼けた自動車、手前はぐしゃぐしゃになった建物、木も枯れていて確かに荒廃しまくっているわけですが、空はとてもきれいなのです。1945年から1949年頃に撮影されたようです。これが白黒ではなく、カラーで見ることで臨場感が増し、今の時代から続いていることが伝わってくるようです。
他にも、写っている人たちの着ている服が意外とカラフルというか、鮮やかだったりします。ぼろぼろの服を着ているのかと思いきや、そんなことはありません。今の時代でもこんな格好の人はいるよね、という感じの人がたくさん写っています。
戦後80年と言われて、めちょんこ過去の昔の世界な感じがしますが、この本を眺めていると意外とついこないだのことだったんじゃないかなと思えます。ものすごく不思議な感覚になる本ですので、ぜひ一度手に取ってみてもらえたらと思います。そういえば、以前から昭和の大阪という写真集を買っていたり、やたらめったら昔の写真を見るのが好きだったりするのです。今と比較したりしてぼーっと眺めるの、面白いよ。合掌。