柿が美味しい季節となりました。牡蠣ではありません、柿です。

老人は同じ話を何度も何度も繰り返しますので若者は介護の一助と諦めて聞いてもらいたいのですが、牡蠣といえば相方とふたり大風邪を引いてぶっ倒れていたときに新鮮でめちょんこ美味しい生牡蠣が家に届いてギャー言いながら貪るように食べたことが思い出されます。あの牡蠣は本当に美味しかったのですが、大風邪を引いているときには食べたくなかったというのが本音です。生憎というか、ご期待に沿えず、牡蠣には当たらずに済んだことだけは幸いです。体調の悪い時に生牡蠣を食べるのはやめた方がよいと思います。しかし、カキフライにしたりするにはもったいないぐらいの鮮度感だったので、頑張って生で食べました。
そんなことはどうでもよいのです。今日の話題は牡蠣ではなく柿です。オイスターではなく、パーシモンです。
「法隆寺食えば柿が無くなり……鐘」という「何も言えなくて……夏」みたいな俳句を書いたのは与謝蕪村といって、与謝野晶子のご先祖様なのですが、法隆寺を食べるという豪快なことをすることに対し「きみしにたまふことなかれ」と諫めた与謝野晶子が与謝野鉄幹と結婚してらぶらぶいちゃいちゃ過ごしたことは有名です。弟は戦地で頑張っていました。
そんな柿が美味しい時期になりました。柿はどうしても皮を剥かないといけないのが面倒ではあるのですが、甘過ぎず、柔らか過ぎず、とにかく果物としては実に優秀です。昔はタネがあったので手品だったのですが、今はタネもなくなり果物として確固たる地位を確率しています。50%が90%になったようなものだとお考えください。
そんな柿もそのうちもっと進化して皮も食べられるようになるのかもしれません。シャイン柿として栽培され、韓国にパクられるも美味しくなくて、やっぱり日本だ!といったところで小泉純一郎がニュージーランドに栽培権を譲るとか言い出して揉める未来が目に浮かびます。合掌。