久しぶりにテレビジョンの民営放送を眺めていると、センチュリーのCMが流れてきました。

センチュリーとはトヨタ自動車が販売する最高級の車で「走るタマホーム」とも言われています。安い一戸建て住宅が建つぐらいのお値段、つまり、めちょんこお値段がお高いのです。アルファードが「残クレアルファード」と言われ出して、昔のセルシオみたいな悪いイメージがつき始めているので、トヨタ自動車が新たなイメージ戦略を打ち出し始めたのではないかと思われます。さすがにセンチュリーを残クレ商法で売りまくることはできますまい。
そもそも、センチュリーというのは自分で運転する車ではありません。専属の運転手を雇って、運転してもらうのがよいでしょう。センチュリーで近くのイオンに買い物に行くとか、家族でドライブなんてのは全然しっくりきません。やはり、社長や会長なんかがご立派な自宅から会社に行くまでの通勤のために使う、取引先に行くために使う車です。間違っても「残クレセンチュリー」みたいな買い方をするものではありません。
一方、高級車を運転手に運転してもらうのは悪いことではありませんが、フェラーリを運転手に運転してもらうのは違うような気がしてなりません。かっちょいいフェラーリは二人乗りですし、狭いし、音はうるさいし、偉い人が運転手と並んで車に乗るという構図もわけがわかりません。センチュリーが使われる理由は広くて揺れなくて中で書類を眺めたりできるからという理由があります。しかし、フェラーリではそんなこともできません。ガクガク上下に動くし、加速が早過ぎて畑中葉子の「後ろから前から」じゃありませんが、後ろから前からGがゴリゴリにかかるのです。中で書類でも見た途端にゲロゲロゲーです。
とにもかくにも、トヨタ自動車が本気でセンチュリーを販売しようとしているのかわかりませんが、クマ対策が喫緊の課題になっていることに今後も注目していきましょう。合掌。