「大阪人の家庭には必ずたこ焼き器がある」と言われていますが、少なくとも数年前までは私の家にはたこ焼き器はありませんでした。家のすぐそばにたこ焼き屋さんがあって、そこのたこ焼きが絶品だったので必要なかったのです。
しかし、南海トラフ地震が起きたときのためにカセットコンロは持っておいたほうがよいと教えてもらったのでカセットコンロを買い、ついでにたこ焼きを焼く鉄板も買ったので、晴れて「大阪人の家庭には必ずたこ焼き器がある」は正しいと証明されたことになります。
しかし、新たな問題があります。たこ焼きにたこは必要なのか。正直に言いましょう。たこは高い、ハイプライスなのです。だからといって、めちょんこ美味しいわけでもありません。きゅっきゅとした歯応えは確かにたこ焼きのアクセントとしては優秀ですが、こんにゃくで代用できます。

こんにゃくでご不満であれば北陸の銘菓である揚げあられ「カレービーバー」を入れたらよろしい。白えびビーバーでもいいでしょう。たこ焼きの中にカレービーバーを入れて焼くとめちょんこ美味しいのです。ぬれ煎餅みたいな食感になり、正直たこを入れるよりも美味しいと言っても過言ではありません。本当に美味しいのです。
こうなると、たこを入れる理由があるのかわかりません。こんにゃくでもいいし、カレービーバーでもいい。とにかく、たこ焼きなんだからたこを入れねばならないという先入観を捨ててもらって、こんにゃくを入れて焼いてみてください。十分たこ焼きになります。
そもそも、たこ焼きに入っているたこなんて5ミリ角ぐらいのたこです。最近はいいだこをそのまんま入れたたこ焼きなんてのもあるそうです。たこが丸っこ入っているのなら正真正銘のたこ焼きと名乗ってよいと思いますが、5ミリ角ぐらいのたこが入っている程度でたこ焼きを名乗ろうなんてのはちゃんちゃらおかしい。いっそ、清々しくたこなしのたこ焼きで楽しむほうがよいのではないでしょうか。
たこが入っていないたこ焼きなんてたこ焼きではないとおっしゃるのであれば、たい焼きに鯛が入っていないのはなぜですか。答えられますか。答えられないでしょう。世の中とはそういうものです。合掌。