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あしがはやくなりたい

こどもの日、ニュースでいろんなこどもに将来の夢なんかを聞いていました。「プロ野球選手になりたい」とか「ケーキ屋さんになりたい」とか、そういうほのぼのとした回答の中でひとりのこどもが「あしがはやくなりたい」と仰ったのです。

そうかそうかと思う反面、ちょっとまてよと思いました。よく考えましょう。

  • あし:名詞
  • が:助詞
  • はやく:形容詞「はやい」の連用形
  • なりたい:動詞「なる」の希望表現

意味としては「足が速い状態になりたい」という構造になります。ただし「5W1H」が不完全であるがために理解が難しいのです。この「あしがはやくなりたい」と答えたこどもの真意が掴めないのです。どういうことか、きちんと説明しましょう。

まず「あし」は誰のあしなのか。発話したこどもの足なのかきちんと明言されていません。右足なのか、左足なのか、はたまた真ん中の小さな足なのかも判断ができません。仮に真ん中に生えている小さな足だった場合は「早漏になりたいで候」という意味になりはしないでしょうか。リレーのバトンで殴らないでください。

また、あしがはやいというのが単に「早く走ることができる」こととも限りません。もやしなんてすぐに腐るから「あしがはやい」というではありませんか。「私はもやしのように早く腐りたい」という意味で「あしがはやくなりたい」と言っている可能性もあるのです。この場合はすぐにでもカウンセラーのところに連れて行かねばなりません。

そして何より問題なのは「あしがはやくなりたい」加減です。本当にウサイン・ボルトより速くなりたければ相当な努力が必要ですし、才能も必要でしょう。100mを9秒台で走ることが人類のほぼ限界です。しかし、原チャでそんなのは簡単に超えることができるのです。剣道の有段者でもロケットランチャーを持った兵士に敵わないのと同じです。そこまで深く考えたうえでの発言なのかも気になります。

このように、大人がこどもの夢を壊す発言をしてはいけません。「あしがはやくなりたい」でいいじゃないですか。早漏になりたいのならなればよろしい。頑張りましょう。合掌。