組織というのはトップのイエスマンだけを集めると腐敗してしまいます。これはもう誰も疑うことはないでしょう。トップの判断が間違っていたとしてもイエスマンばかりであれば話が進んでしまいます。腐敗がどんどん進んでも誰も止める者がいなくなり、気がつけばギャートルズです。
ぐわぐわ団はイエスマンでトップを囲むことをやめ、ノーマンを集めることにしました。組織として最も健全なかたちです。ただ、ひとつだけ問題があります。何にも話が進まないのです。
たとえば、内閣を組閣することになったとします。しかしノーマンだけでは話がちっとも進みません。「財務大臣は誰がいいかな?」「ダメです!」「ノー!」「できません!」一事が万事こんな調子で話が進まないのです。決まらないだけではありません。ストレスがたまります。何でもかんでもノーと言ってくるので「賄賂をもらうことはよくない!」と言っても「そんなことはない!賄賂をもらうことも必要経費だ!」とか「賄賂をもらえるだけ恵まれていると思わないといけない」とか全てがノーと言ってくるのです。ひどい話です。
今日はししとうを炒めて食べたのですが、その中に真っ赤なししとうが入っていて、もしかしたら辛いのかもしれないと思っていたのですが、もしノーマンばっかりだったらどうなっていたでしょう。「赤いだけでししとうなんだから辛くない!」「ししとうが辛いなんてウソだ!」とノーの応酬です。私自身は赤いししとうでも辛くないと思ってパクッと食べたのですが、もしかしたら唐辛子だったのかもしれません。めちゃくちゃ辛くて死にそうになりました。ちなみに今回の文章は「辛い」とかいて「からい」と読みます。覚えておきましょう。
というわけですので、ノーマンばかり集めるとろくなことがないのです。しかし、イエスマンだけを集めてもろくなことがありません。じゃあ誰を集めたらよいのでしょうか。それは誰にもわからない、難しい問題であると言えるでしょう。頑張りましょう。合掌。