ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

細雪

谷川俊太郎の『細雪』という小説があります。舞台が大阪の船場なので大阪検定にもちょいちょい出てくるお話です。相方曰く「めちょんこまだるっこしい」文章で4人の姉妹、メグ、ジョー、ベス、エイミーの日常が繊細に描かれています。

レミオメロンの名曲『粉雪』は『細雪』の原材料となります。『1リットルの涙』というドラマの主題歌としても有名です。『世界の中心で愛を叫ぶ』とごっちゃになりそうですが、私は映画の『タイヨウのうた』が大好きです。

『細雪』はスープを楽しむためによく使われます。『極細雪』となるとスープとの調和が難しく、よほど自身のある職人しか使いませんが、繊細な味を楽しめるために人気は高く、新しくお店を始めようというのであれば『極細雪』で攻めるのも有効でしょう。スープと一層絡ませるために『ちぢれ細雪』というものもありますが、のどごしを考えるのであれば、やはり『ストレート細雪』でしょうか。意見の分かれるところです。

一方、『太雪』はがっつりと食べる人向きで、原材料である『粉雪』を上質なものにしなければ安っぽさが出てしまいます。『極太雪』ともなると、ごまかしが効きません。直径1メートルを超える『極太雪』となると、もはや丸太であり、日本住宅の大黒柱や梁に利用されます。

『細雪』はこれまで3度、映画になっています。いずれも日本を代表するトップ女優が出演して話題になっています。ケーシー高峰、山根寿子、轟勇気、神崎蘭子、京唄子、常田富士夫、叶姉妹、岸朝子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子、そして伊丹十三。Wikipediaで引っぺがしてきたのですが、錚々たるメンバーです。

テレビドラマや舞台にもなっており、今後はAIや5Gなどの最新技術を使った更なる発展が望まれるところです。

ぜひ、みなさんにおかれましては『細雪』も結構なお手前ですが、YUIが主役を演じた『タイヨウのうた』をご覧いただければと思います。合掌。

『新興宗教オモイデ教』を読み直しました

『言いたいことやまやまです』のやままさんがお誕生日のお祝いに「おすすめ本」を教えてくださいという、それちょっと面白そう的な企画をされていました。

yamama48.hatenablog.com

Amazonのウィッシュリストをべちょっと貼るよりも粋な感じがします。もちろん、私もこの企画に乗っかろうとしました。

特に太宰治、夏目漱石とその周辺でおすすめの小説がございましたら、ぜひ。きれいな敬体(です・ます)の文章はなんでも読みたいです。

自分の読んだ本で「これぞ!」と思うもの。そして、小説。ぐわぐわ団で紹介したことのない本がいいなと思うと、かなりハードルが上がってしまいます。そして、今回選んだのが『新興宗教オモイデ教』。

筋肉少女帯の大槻ケンヂの書いた小説です。

新興宗教オモイデ教 (角川文庫)

新興宗教オモイデ教 (角川文庫)

 

書かれたのは1991年。やままさんが小学1年生の時です。

最初に読んだのがいつかは思い出せないのですが、若かりし頃に手にとって、ハンマーでぶん殴られたような衝撃を受けた小説です。Twitterを通してやままさんに紹介させてもらった後で、もう一度読み直してみました。

内容はこんな感じ。Amazonの紹介文をそのまま引用します。

一カ月前に学校から消えたなつみさんは、新興宗教オモイデ教の信者になって再び僕の前に現れた。彼らは人間を発狂させるメグマ祈呪術を使い、怖るべき行為をくりかえしていた――。狂気に満ちた殺戮の世界に巻き込まれてゆく僕の恋の行方は? オドロオドロしき青春を描く、著者初の長編小説。

読み直してみた感想。やっぱりおもしろい。若い人にありがちな「僕はみんなとは違う」をこじらせている主人公。そんな主人公がメグマ祈呪術という「みんなとは違う」能力を持つことによって果たして?という展開なのですが、とにかくどろどろしていて救いがない。

あとがきで大槻ケンヂが

この『オモイデ教』、本当は「必殺!シリーズ」のような話になる予定だったんです。なつみとボクと中間さんが超能力仕事人として毎回「悪しきもの」達を狂人化させていく。そんな痛快バイオレンス小説にするつもりが、

と書いてあるのですが、こんな内容だったら今まで覚えてもいないだろうし、衝撃も受けていない気がします。決して、読んで楽しい本というわけではないのですが、今の私に少なからず影響を与えている本なので、紹介させてもらいました。

やままさんが著書の中で、

なんとなく不安に感じていた「いつまで経っても何者にもなれない自分」。「書く」ことでモヤモヤした感情が少しずつクリアになってきたのだと思います。

と書かれていたのを思い出して、手にしたのが「メグマ祈呪術」ではなく「書く」でよかったというのが、今回新たに感じたことです。合掌。

検索流入をいかに減らすか

SEO対策や運営報告の記事を読んでいると、いまだに「検索流入」が大切だと説く人がたくさんいらっしゃいます。この前、Googleが「検索」に対する答えの出し方を根本的に見直したことから、今まで左うちわで余裕ぶちかましていた人が、急にGoogleからの検索流入が減少して悲鳴をあげていたのは記憶に新しいところです。

よくよく考えてみましょう。検索で来る人は情報さえ手に入れれば満足して帰っていく一見さんがほとんどです。検索される言葉がずーっと検索され続けるかどうかはわかりません。一度検索して満足した人が、同じ言葉で改めて検索をするかといえば、そんなことはありません。このように考えると、日本の人口は一億二千万人ですので、検索される回数は一億二千万回が上限です。

「10万PVのうち、検索流入が80%です!」と嬉々として運営報告している人などを見ると、正直「大丈夫?」と心配してしまいます。先ほども話をしたGoogleの「検索」に対する答えの出し方が変わってしまうと、そのPVはどーんと減ってしまいますし、検索に引っかかっている言葉が、延々と検索され続けるとは限りません。

英語でブログを書いているのなら、母数が多いので検索一辺倒でサイトを運営するのもアリかと思いますが、日本の人口は一億二千万人で、しかもWebやスマホを使って積極的に検索する人は一体どれほどいるのかを考えると、検索流入を増やす!なんて意気込んでも、それほど明るい未来が待っているとも思えません。

これから近い将来、「検索流入を増やすにはどうすればよいか?」と考えること自体が時代遅れになってくるのではないでしょうか。それより「今日は何か新しい記事がないかな?」と思ってもらえるようなサイト作り、具体的に言えばRSS登録やブックマーク登録、はてなの読者登録をどれだけたくさんしてもらえるかが重要になってくるのではないでしょうか。

Googleを相手に検索に引っかかるように頑張るより、いろいろな人の心に引っかかるように文章を綴っていくほうが楽しいと思うんですけどね。

「10万PVのうち、検索流入は数パーセントです。ほとんどの人が固定ファンで、口コミで読んでくれる人が増えています!」という運営報告なら「すごい!」と思うのですが、なかなかそんな運営報告は目に見たことがありません。

ぐわぐわ団のPV?そんなの見てもいないし、気にもしていないからわかりません。合掌。

冷めやらぬ『YAKSA』熱、無の境地とは何か

先日から愛のままにわがままに『YAKSA』という漫画について書きたくて書きたくて仕方がありません。ですので、本日もがりがりと書きます。

今日は、主人公の父・ガゴゼが剣の道を極めた際に会得した「無の境地」について。わけがわからないかもしれませんが、ガゴゼのセリフを引用致します。

おのが魂を肉体より解き放つ… 解放された魂は空気のごとくすみずみまで満ちあらゆるものが私の魂を宿す… この世のすべてのものをそれと一体化させるのです
己を無くすのではなく己でないものを無くす… これが無の境地です

物事をとことんまで極めると、このような悟りを開くことができるようです。無の境地とは「己でないものを無くす」、発想の転換がすごすぎて全く理解できません。いや、なんとなくは理解できるのですが、とんでもないことには間違いありません。単に、いろんな人や物にめっちょこ気を使っている人が無の境地なのかもしれないなと思いつつ、突然ですが、イトーヨーカドーにあるセルフレジをいかに早く通すかについて説明させていただきます。

セルフレジの機械は左と右とで重さをはかっています。流れとしては、左側から商品を取って、バーコードを通して、右側に置きます。そして、バーコードを通す前と通した後で左と右との重さの合計が同じかどうかを機械が確認しています。同じ重さであると確認できれば、次の商品を取ってバーコードを通すことができます。店員さんのレジはずっぱずっぱバーコードを通すことができますが、セルフレジはひとつずつ重さを確認して、左と右の重さが一致していなければ次の作業をすることができないのです。この違いを理解していないとずっぱずっぱバーコードを遠そうとして「バーコードを読み込まないじゃない!」と怒り出す人になってしまうのです。

とにかく、ひとつずつ。これがセルフレジの基本であり、ただひとつ理解しておくことです。バーコードを読ませる作業自体は適当にひょいっと読み取り機を通せば、だいたい読み取ってくれます。バーコードの読み取り作業は誰がしてもあんまり変わりありません。それより、さきほどの理屈を理解していないがゆえに「バーコードを読み込まないじゃない!」となってしまって手が止まることのほうが時間のロスです。

セルフレジを極めると、無の境地を会得して、己を無くすのではなく己でないものを無くすことができるかもしれません。頑張りましょう。合掌。