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シラミつぶし

「証拠は必ず現場にある!足を使って、シラミつぶしに探せ!」

ちょいちょい刑事ドラマとかで耳にしそうなセリフです。とはいえ、実際にシラミをつぶしたことがあるかというと別問題。今のご時世にシラミなんているの?という話になるのですが、年間30万人近くの人がシラミに感染しているそうです。

戦後まもなくGHQが、外地からの引揚者や子どもにDDTという殺虫剤をぶちまけてシラミ駆除を行い、その後、日本でDDTを作るのは大変とのことで鐘淵紡績株式会社がBHCという殺虫剤を作り、シラミ駆除を行なっていたのです。ただ、DDTもBHCも環境に良くないということから昭和46年に使用禁止になり、シラミ駆除の薬がなくなってしまいました。そして、こりゃえらいこっちゃということになり、環境にやさしいシラミ駆除の薬を官民あげて開発することになり、昭和56年にようやく「スミスリンパウダー」が世に出ることになったのです。

シラミ駆除の薬ができるまでの間、海外渡航が増えたりしたことで日本にシラミが持ち込まれることになり、ざくざくとシラミ感染者は増えていったとのこと。そして、今もシラミで困っている人はいるのです。みなさんが知らないだけなのです。つまり、シラミつぶしをすることは夢物語ではなく、実際に可能であるということなのです。

じゃあ、どうすればシラミつぶしができるのでしょうか。

www.kincho.co.jp

こちらのサイトにシラミの感染ルートが書かれています。

アタマジラミは頭髪と頭髪との直接接触でうつります。コロモジラミは皮膚から皮膚、または衣類を介してうつります。コロモジラミは不衛生との関係が高いのですが、アタマジラミは不衛生とは無関係です。ケジラミは性行為時にうつります。

コモロジラミというのは戦後まもなく不衛生な時代にいたシラミで、現在はほとんどいないシラミです。アタマジラミは不衛生にすればよいというわけではありませんし、ケジラミに関しては、ノーコメントで。

結論として、シラミつぶしなんてする暇があったら、もうちょっとマシなことをしたほうが経済的にも精神的にもよいのではないかと思うので、わざわざシラミつぶしなどしないでおきましょうということが言いたいのです。

シラミに感染した場合には、慌てずに、良いクスリがありますからご安心ください。合掌。