お仕事で草むしりをしています。建物と地面のほんのちょっとした隙間から、にょっきにょっき雑草が生えてくるので、手でむしっていたのですが、まさにいたちごっこ*1という状況。
さすがに雑草*2との不毛な争いを続けていくのも気が滅入るので、「なんとかインチキできんのか」*3と思いまして、ホームセンターに行ってきました。
今はいろいろと便利なものがあるもので、『みんなにやさしい除草剤 おうちの草コロリ』という除草剤を買ってきました。食品由来成分であるペラルゴン酸*4で作られているので「お子様やペットがいるご家庭でも安心してお使いいただけます。」とのことです。
みんなにやさしいと言っているわりに、雑草*5には厳しいという、なんとも矛盾*6した表現になっています。『雑草*7には厳しいが他のみんなにはやさしい おうちの草コロリ」と書くべきではないでしょうか。
それはそうと、この除草剤。ちょろっとした雑草であればすぐに枯れます。思いっきりインチキできました。合掌。
*1:江戸時代後期に流行った子どもの遊び。二人で「いたちごっこ」「ねずみごっこ」と言いながら相手の手の甲を順につねっていく。両手が塞がったら一番下にある手を上に持っていき、また相手の手の甲をつねるという終わりの無い遊びなので、転じて「埒があかず、きりがない」ことも指すようになった。現在では双方が同じことを繰り返して物事の決着がつかないことをいう。
*2:「雑草という草はない」という人がいますが、今回は除去しないと不利益が生じる植物を総称して雑草としています。誰がこんな事を言ったのかと調べてみたら「雑草という草はない」と言われたのは昭和天皇とのことでした。なんと恐れ多い。
*3:「なんとかインチキできんのか」とは、北海道テレビの番組「水曜どうでしょう」にて2002 年に放送された「日本全国絵ハガキの旅2」で起きたある事件について、大泉洋の父親が言い放った名言です。
*4:ペラルゴン酸(pelargonic acid)は、9個の炭素鎖の末端にカルボキシル基を持つ飽和脂肪酸。有機化学はさっぱりわからないので、何が書いてあるのかちんぷんかんぷんです。ヒトの皮膚にも存在し、加齢に伴うにおいの原因物質でもあります。
*5:何度も書きますが「雑草という草はない」と言われたのは昭和天皇です。
*6:だんだん脚注をはさんでいくのが面倒になってきたので適当に書きますが、矛盾とは中国の古事成語で、盾と矛がやんやんとしたらちゅどーんな話をもって、つじつまがあわない事を指すようになりました
*7:もう脚注は不要だというお言葉を頂戴するかと思いましたので、この「雑草という草はない」という言葉が昭和天皇のお言葉であったという事実はこの脚注をもって打ち止めとさせて頂きます