今回は漫才風に。
A「ハウスマヌカンになりたかったって?」
B「そうや、馬に跨りモンゴルの平原を駆け抜けて世界制服や!」
A「それはチンギス・ハーンや。」
B「……せめて、ジンギスカンって言うてや。ボケにもならん。」
A「それはジンギスカンや。」
B「ここでかぶせてきたら寒いだけやん。」
A「ジン、ジン、ジンギスカーン♪」
B「かぶせてきたら寒いってば。」
A「チン、チン、チンギスハーン♪」
B「なんでそっちやねん。」
A「それはそうとハウスマヌカンになりたかったって?」
B「そうや、馬に跨りモンゴルの平原を駆け抜けて世界制服や!」
A「それはチンギス・ハーンや。」
B「ごめん、ボケを同じにした俺が悪い。」
A「それはジンギスカンや。」
B「ごめん、俺が悪かった!許してくれ!」
A「ジン、ジン、チンギス・ハーン♪」
B「チン、チン、ジンギスカーン♪」
A「ハウスマヌカンになりたかったんやろ?」
B「そうや、ハウスでマヌっとしてカーンと一撃やで!」
A「それはチンギス・ハーンやって言ってるやろが!」
B「違うわい!ジンギスカンじゃ!」
A「オゴタイ・ハンはどこにいったんじゃ!」
B「そんなん言うたら、グュク・ハンはどうなるねん。」
A「モンケ・ハンもどこにいったんじゃ!」
B「モンケ・ハンだけに……もうええわ。」
ちゃんちゃん!
ちっともオチてません。たぶん、本気でこのネタで漫才やったら、舞台の上が凍りつくのは必至です。私も書いてて、寒くて寒くて。
漫才のネタを考える場合、あまりこってりしたネタにしてしまうと、一度聞いただけで飽きられてしまうんです。漫才のネタ作りで一番大切なのは、何度も繰り返し楽しめることです。いくらネタそのものがめちょんこ面白くても、こってりしすぎると飽きられるのも早いのです。一発屋と言われる人がたくさんいますが、ほとんどの人たちがこってりネタでどかーんと攻めてしまって失敗してしまうのです。
よく言いますよね、白いごはんは毎日食べても飽きないけど、ステーキは毎日食べると飽きてしまうと。A4ランク以上の国産黒毛和牛のステーキを毎日食べたらいつ飽きるのか実験するというのであれば喜んで実験台になりますので、研究者の方におかれましては是非ご連絡をいただければと思います。余談でした。
いくら美味しくても毎食ステーキというのもどうかという話をしようとしたのに「まんじゅうこわい」理論でステーキにありつこうとするいじきたなさがついつい出てしまいました。それはそれとして、漫才であれ、ブログであれ、長く続けるのであれば、あっさりとしたキャラクター、あっさりとしたネタ、そんな中にキラリと光る「芸」が必要なのです。いくらちんちん放り出して大騒ぎしても、その笑いは一瞬でしかありません。
ぐわぐわ団もこってりした文章が続きすぎて、そろそろ胸焼けされている方が多いかもしれません。明日からは「私はハウスマヌカン、貴方に合う服を見つけてあげるわ。月が綺麗ね。明日も天下茶屋でファッションのお勉強よ。」みたいな、ごくごくあっさりした文章になるかもしれませんが、それは長く続けるための策であるとお考えください。よろしくお願い申し上げます。合掌。