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ロミオとジュリエットをどうにかしてハッピーエンドにする

シェイクスピアの書いた戯曲『ロミオとジュリエット』は、なんじゃかんじゃあって、結局のところ、ロミオとジュリエットも死んでしまうという悲しいお話です。渡辺淳一原作『失楽園』も結末は似たようなもんで、どっちも死んでしまいます。

これはあくまでもお話の世界です。現実の話ではありません。架空の話です。つまり、作者の意向でどうにでもなるのです。大切なポイントですので、きっちり理解しておいてください。

『ロミオとジュリエット』ですが、ややこしいことは抜きにして、とにかくぐっちょんぐっちょんになり、ロミオとジュリエットも万事休すでデッドエンドのバッドエンド。実に安易な方法です。

極論を書きますと、死んだらお涙頂戴で感動!みたいなのは許せないのです。『世界の中心で愛を叫ぶ』略してセカチューも、最後は長澤まさみも綾瀬はるかも死んでしまって終わりです。そしてみんなが泣く。実に安易な方法です。

怖いことを書くようですが、殺すのは簡単なんですよ。

でも、そこで安易に感動に持ち込むのは作者の力量がないからです。シェイクスピアもなんで簡単に殺してしまうかね、ロミオとジュリエットを。なんとかして生きながらえさせてハッピーエンドにする方法を思いつくべきだったのです。殺したらあかん。

というわけで、シェイクスピアでも成し遂げることができなかった『ロミオとジュリエット』をどうにかしてハッピーエンドにする方法を考えましょう。

キャピュレット家とモンタギュー家のごちゃごちゃがそもそも悪の根源ですので、そういう背景はなしにします。ロミオもジュリエットも一般家庭の男性と女性という設定にします。

ロミオ「ああ、ジュリエット!これは……何?」

ジュリエット「うなぎ。」

ロミオ「素晴らしい!結婚しよう!」

ジュリエット「はい。」

『ロミオとジュリエット』完

はい、ハッピーエンド。シェイクスピアもまさかうなぎを間に挟んだ展開は予想しなかったと思います。夜のお菓子・うなぎパイも美味しいですが、やはり本物のうなぎは美味しいのです。

ついでに、セカチューもハッピーエンドにしてしまいましょう。

朔太郎「うなぎです。」

亜紀「美味しそうですな。」

朔太郎「お食べください。」

亜紀「ええんでっか?」

朔太郎「これで滋養をつけてください。」

亜紀「わるいなぁ、ほんまに。」

うなぎの滋養で亜紀の病気が完治しておしまい。

『世界の中心で愛を叫ぶ』完

はい、ハッピーエンド。うなぎですよ、うなぎ。合掌。