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デジタル田園都市構想

総理大臣が言い出した『デジタル田園都市』という言葉に関して。

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Twitterでもボヤいてしまいましたが、なんでもかんでもデジタルにすればよいというものではないのです。デジタルというのはめちょんこはしょって説明すると「0か1で物事を考える」という意味です。0.5とか、3分の2とか、中途半端な概念がなく、別の言い方をすると「イエスかノーか」という、かなり偏った考え方ともいえます。日本人はとにかく曖昧なことを好み、きっちりイエスかノーかを決めることを嫌がりますが、そんな国民性にノーを突きつけて、とにかくデジタルだ!0か1で決める!イエスかノーだ!というアメリカンな考え方を田園都市に押し付けようとしているのです。

www.cas.go.jp

すでに内閣官房ホームページにはデジタル田園都市国家構想実現会議のサイトも出来上がっています。

地方からデジタルの実装を進め、新たな変革の波を起こし、地方と都市の差を縮めていくことで、世界とつながる「デジタル田園都市国家構想」の実現に向け、構想の具体化を図るとともに、デジタル実装を通じた地方活性化を推進するため、デジタル田園都市国家構想実現会議を開催します。

結局何が言いたいのかさっぱりわからない上のような説明とともにPDFファイルがぺたっと貼り付けられており、わざわざPDFファイルの読み込みを求められます。そして、そのデジタル田園都市国家構想実現会議の構成員の中にはネット民の大好きな竹中平蔵もしれっと入っています。おそらく、淡路島に若者を島流しにしたうえでパソコンを与えて「これがデジタル田園都市だ!」と言うのでしょうが冗談ではありません。

そもそも構成員の中に私の名前が入っていないことに憤慨しているのです。「デジタル田園都市」ですが、私なら南海電車の高野線で難波から延々ずーっとずーっと電車に乗ってめちょんこ時間をかけてようやく辿り着くことのできる林間田園都市の家庭にPC-8801を配布し、「これでデジタルをがんばれ!イヤなら林間田園都市から出ていくのだ!」と強権を発動してお茶を濁したいと思います。合掌。