ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

乳母車

昨日、乳母イーツの話を書きましたが、思いのほか好評で欧米各国で翻訳され、各国首脳に読まれているということです。そんなわけですので、引き続き乳母に関してのお話です。今日は乳母車について。

f:id:make_usagi:20220318203447j:plain

「乳母車」って最近とんと耳にしません。「ベビーカー」という人がほとんどです。なんでもかんでもハイカラなカタカナ語にしやがっててやんでいと思ってしまいましたが、これも世の中の流れということでしょうか。そのうち、馬車はホースカー、牛車はビーフカー、かぼちゃの馬車はパンプキンホースカーになることでしょう。美しい日本語がどんどん破壊されているようで嘆かわしい限りです。

とはいえ、おかしいのです。乳母車がなぜベビーカーになるのでしょうか。乳母は英語でnannyと表記しますので、乳母車はナニーカーになるはずなのに、なぜかベビーカーになってしまうのです。

話がややこしくなるので、一旦整理しましょう。乳母車は乳母が動力となって動く車のことです。馬車は馬が、牛車は牛が、かぼちゃの馬車は駿河銀行が動力となって動くのです。となると、ベビーカーはベビーが動力となって動く車でなくてはならないのです。赤子に働かせるという、幼児虐待につながる恐ろしい車となってしまうのです。全国の赤子は一斉蜂起してベビーカーによるベビー労働に反対しなければいけません。

話がめちょんこぐちゃぐちゃになってきましたが、仮にベビーカーが赤子を運ぶための車であるとすれば、ホースカーは馬を運ぶ車となりますし、ビーフカーはドナドナとなります。馬を運ぶ車というのは実際に存在し、牧場から競馬場に馬を輸送する際に使用する車です。

では、乳母車というのは乳母を運ぶ車という可能性も否定できません。「うばすてやま」という悲しいお話がありますが、乳母を山に運ぶために乳母車を使ったという逸話も各地に存在します。いや、しません。適当なことを言ったら怒られます。怒られたくないからおしまい。合掌。