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丙家物語

平清盛を頂点に栄華を極めた平家ですが、清盛が死んでしまうとその後はぐわらぐわらと力がなくなってしまい、最後は源義経にけちょんけちょんにされてジ・エンドというのが『平家物語』のだいたいの流れです。日本の古典文学の勉強になり、よかったですね。

そんな『平家物語』に比べると、あまり有名でもないのが『丙家物語』です。甲乙丙丁の丙ですから、そんなに大したことがないというのも有名ではない理由のひとつだと思われます。『甲家物語』や『乙家物語』に比べると、どうしても見劣りしてしまいます。

契約書なんかもだいたい出てくるのは甲と乙だけです。菅直人(以下甲とする)、菅義偉(以下乙とする)みたいな契約書はよく見ますが、丙が出てくる契約書というのはなかなかお目にかかりません。いや、もしかしたらなんか私の知らないところで甲乙丙が登場する契約書を使いまくって、ばんばん契約している人もいるのかもしれませんが、少なくとも私は丙が出てきるような契約書を見たことがありませんし、見た覚えもありません。もしかしたら見ていたのかもしれませんが、見た覚えがないのです。

三角関係の清算をするための契約書であれば甲乙丙が出てくる可能性は十分ありそうですが、どろどろしてそうな感じなのであまりお目にかかりたくもないというのが本音です。

そんなわけですので『丙家物語』は『平家物語』と比べると人気がありません。ここでおかしいと思うのが『源氏物語』の存在です。なぜ『源家物語』ではないのでしょうか。作者の紫式部が「いや、だって発音したら”げんけものがたり”ってイヤじゃん」と言ったからというのがよく聞く理由ですが、私も同意見です。”げんけものがたり”では何となくもんにょりです。同様に”へいけものがたり”ではなく”へいしものがたり”だともんにょりします。

ちなみに、他にもいろいろな『〜家物語』が存在します。私的には『串家物語』がお気に入りだったのですが、最近は「いちいち串を取りにいって揚げるのがめんどくさい」という横着な理由で足が遠のいています。合掌。